20.09.25
バドミントン日本代表のいま
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します！！
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、バドミントンを取材されている、フリーライターの松原孝臣さんです。
松原さんに取り上げていただく話題はこちら！
【バドミントン日本代表のいま】
山崎：今朝は、活動再開したバドミントン日本代表にフォーカスします！
エリザベス：新型コロナウイルス感染症の拡大によって、3月から活動を中断していたバドミントン日本代表は、今月に入り、今年度初めてとなる強化合宿を開始しました。今年１月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて重傷を負った男子シングルスの桃田賢斗選手も久々の復帰となりました。
松原さん：ようやく9月１日から10日まで、日本代表合宿が半年ぶりに行われまして代表選手たちが元気な姿を見せたのが現在のところです。またしばらく中止されていた国際大会も10月から再開されることになり、その皮切りになるのが10月13日から始まるデンマークオープンという大会です。ここには、桃田賢斗選手をはじめ日本代表選手も出場する予定です。
山崎：東京オリンピックが延期されたことによって、前回のオリンピック・バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲った「タカマツペア」の高橋礼華選手が引退を決めたりと大きな動きもありました。そんな中、来年の東京オリンピックでメダル獲得を目指す日本代表。シングルス・ダブルスともに注目選手を松原さんにピックアップしていただきました！
松原さん：実は、今、日本のバトミントン界は、非常に充実していて、全ての種目でオリンピックでメダルを狙える選手がいます。期待を集めるのが女子ダブルスに強いペアが2組いまして、世界ランキング2位は、福島由紀＆廣田彩花のペアで昨年の世界選手権では、銀メダルを獲っています。世界ランキングでは3位ですが、松本麻佑、永原和可那選手のペアは、去年の世界選手権で金メダルを獲っている強いペアです。この2組が切磋琢磨することでオリンピックでも、それこそ決勝で戦うということもあるくらい強い2組です。
男子ダブルスは、世界ランキング4位に嘉村健士、園田啓悟選手。5位には、遠藤大由、渡辺勇大選手という強いペアが2組います。嘉村健士、園田啓悟選手は、2018年の世界選手権で銀メダルを獲っています。遠藤大由、渡辺勇大選手のペアも国際大会において実績を残しているペアで、実は世界ランキングでは11位とこの2組よりは下ですが、保木卓朗、小林優吾選手のペアは、去年の世界選手権で銀メダルを獲っています。男子ダブルスも充実していますね。
山崎：ダブルスは、世界トップレベルの戦いができるペアが沢山いるということで、メダルの複数獲得にも期待がかかります！続いては、シングルス！
松原さん：まあ1番注目をされる選手といえば、男子シングルスの桃田賢斗選手だと思います。やはり世界選手権でも2018年、2019年と金メダルを獲っていますし、間違いなく世界1位の選手です。今年1月にマレーシアで交通事故に巻き込まれて、眼窩底骨折など重傷を負いましたが、6月〜7月からは、「ほぼ元に戻った状態で練習できています」と本人も言っていて、本当に万全な状態でここから進んで行けると思います。桃田選手はオリンピックが延期になった時は、かなり動揺したと言っていました。7月頃に中学高校時代を過ごした、福島県の学校に戻って、原点に戻り練習したりすることで気持ちを切り替えて、特に試合が無い中で、早く試合がしたいという気持ちが高まっているようですので、東京オリンピックに向けて非常に充実して望んで行けると思います。
女子シングルスでは、リオデジャネイロ・オリンピックで銅メダルを獲った奥原希望選手、そして山口茜選手という強い2人がいまして、この2人も十分にメダルを狙っていける選手です。奥原希望選手は、リオデジャネイロで銅メダルを獲得した立派な成績でしたが、本人は金メダルが獲れなかったことをすごく悔しがっていて、何が何でも世界一を獲る一心で、コロナでなかなか練習ができない中でも充実した心境でいたようです。山口選手も奥原選手に先にメダルを獲られた悔しさもあって、その雪辱の舞台として東京オリンピックを見据える気持ちに揺らぎは無いように思います。
山崎：それぞれの選手たちにとって、東京オリンピックは一つの集大成。まずは他の大会に出場して実践を重ねたいところですが、コロナの影響もあって、団体戦で行われる主要な国際大会は来年からとなるそうです。一方で、個人戦は、来月のデンマークでの大会からスタート。桃田選手をはじめ、シングルスの注目選手の活躍に期待がかかります！
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
バドミントンは日本人選手の層が厚い！ダブルスも男子も女子も！そんな中で桃田選手、怪我も乗り越え、来年オリンピックが開催されメダル云々ではなく、選手が普段通りの実力を発揮できるのが1番だと思います。こんな私から、バトミントンとは何ぞや？を一言にしてお伝えします…(答えは #AuDee で！)
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 25, 2020
