語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年08月02日(日)

土用のう料理

ボクの宿主は29歳。
夏バテ気味で食欲がない里美さんです。

今日は土用の丑の日だけど、里美さんはウナギが苦手。

里美さん:「あぁ〜、夕飯、何にしようかなぁ〜。」

仕事からの帰り道。

今日は年下の彼氏さんが遊びに来ているのに、アイディアが思いつかず、家の前です。

ところが…。

彼氏さん:「おかえり〜。ねぇ、見て見て! ボクが作った“土用のう料理”〜!」

なんと! 彼氏さんの手料理が!
でも“う料理”って、何?

彼氏さん:「土用の丑の日に“う”のつくモノを食べると縁起が良いって聞いてさ。でも里美さんウナギが苦手でしょ。
だから、ゴーヤチャンプルに、かぼちゃの煮物、キュウリの酢の物。
デザートにメロンを用意してみました!」

里美さん:「えっー、感激〜!
あれ? でもこれって“う”はつかないよね?」

彼氏さん:「実は、これ、ぜーんぶ“ウリ科”の野菜なんだよね。
ウリ科って夏が旬だから、栄養的にも、夏バテしやすい時期にオススメなんだって!」

へぇ〜! 彼氏さん、いろいろ調べてくれたんだね。

里美さん:「じゃあさ、スタミナつけるためにステーキもたべちゃおうっか!
牛肉は“う”しの肉だしね」

あは! 食欲が出てきたのはいいけれど、食べ過ぎには注意してね。

ボクら乳酸菌も“う”がつくんだよね。
夏の元気に、「にゅ“う”さんきん」。

じゃあ、また、日曜のお昼に!