語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年11月08日(日)

ママはツライよ!

ボクの宿主は40歳の亜紀子さんです。

憂鬱な顔をしているのは、小学2年生の息子、ジュンくん。

亜紀子さん:「虫歯は放っておいたらもっと悪くなるし、終わったらご褒美あげるから、ね!」

嫌がるジュンくんをなだめすかして、やっとの思いで歯医者さんに。

ところが…。

歯医者さん:「はい! 大きく口をあけて〜」

ジュンくん:「んんんんんん」

あれれ? ジュンくんのお口が開かない!
どーしよ〜、亜紀子さん。

歯医者さん:「じゃあ、お母さんがお手本を見せてあげましょうか!」

亜紀子さん:「えっ! お手本?」

わぁ〜、大丈夫かな〜。
実は、亜紀子さんも歯医者さんが苦手なんだよね。

歯医者さん:「あれ? お母さんも1本、虫歯がありますね〜」

うわ! 泣きっ面に蜂って、こういうことだよね!!

歯医者さん:「早めに見つかって良かったですね。じゃあ、削っていきますからね〜」

亜紀子さん:「う”ぅ▽■×%#*〜〜」

ジュンくん:「マ、ママ! ガンバって! 終わったらご褒美あげるからね!」

あは! 立場があべこべ。

このあと、ジュンくんも素直に治療を受けてくれて、ひと安心。
いいお手本になれたんじゃないかな。

ボクら乳酸菌は、おなかの中の優等生。
腸内細菌のお手本になって、おなかの調子を整えているんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!