語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年01月17日(日)

お姉ちゃんの夢

ボクの宿主は40歳。
6歳のカエデちゃんと、3歳のレンくんのパパさんです。

パパさん「コロッケ、いやハンバーグ? うーん、カレーライスかなぁ…」

今夜の食事当番はパパさん!
子どもたちを連れて、商店街を散策中です。

パパさん「二人は何が食べたい?」

すると、ケーキ屋さんの前で立ち止まるレンくん!
実はレンくん、食物アレルギーがあって、ケーキもコロッケもハンバーグもカレーライスも、アレルギー対応じゃないと食べられないんだよね。

パパさん「レンくん、ごめんね」

食べたいものを食べさせてあげられなくて、辛いパパさん。

すると…。

カエデちゃん「レンくん。あのね。
お姉ちゃんの夢はケーキ屋さんになることなんだぁ〜。
それでね、レンくんが食べられる美味しいケーキを作るの。
だから、お姉ちゃんが大人になるまで、もうちょっと待っててくれないかな?」

あは! パパさん、カエデちゃんの弟を想う気持ち、頼もしいね〜。

パパさん「そっか〜。じゃあ、パパは、二人が元気な大人になれるように、栄養満点の美味しいおかずをいっぱい作らないとな〜!
よし! 手始めに今夜は、コロッケハンバーグカレーだな!」

あは! パパさん、なにごともほどほどにね。

ボクら乳酸菌は、子どもたちの健やかな成長を見守っているよ。
みんなの夢は、ボクらの夢なんだ!

じゃあ、また日曜のお昼に!