語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年01月24日(日)

ボクらの秘密の場所

ボクの宿主は55歳の清志郎さんです。

ある日、突然かかってきた電話。
幼なじみの誠さんが行方不明で、家族や友達が方々探しまわっているけれど、見つからないんだって。

はぁ〜、ボク、心配だなぁ〜。
誠さん、いったいどこにいるんだろう?

ふと思いついたのは、あの、秘密の場所。
他の友達は誰も知らない、見晴らしのいい高台。
子供の頃、よ〜く一緒に自転車で行ったよね。

半信半疑、ダメもとで向かってみると…。

誠さん「お前、よく俺の居場所がわかったな」

そう言って、遠くを見つめる誠さんが!

はぁ〜、清志郎さんもひと安心だね。

誠さん「はじめは、方々彷徨ったんだけど…、気付いたら、この場所にいてさ。」

へー。

誠さん「不思議だよな〜。しばらく会ってなかったけど、俺たちにとって大切なこの場所が、引き合わせてくれるなんてな」

二人の絆は、永遠ってことなんじゃないかな。

その後、誠さんは、前向きに再出発することに。

そして、二人は…。

誠さん「よ! お待たせ〜」

またあの場所で、たわいもない話をするように…。

ボクら乳酸菌の居場所は、おなかの中。
仲間と、強〜い絆で結ばれているよ!

じゃあ、また日曜のお昼に!