語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年05月16日(日)

料理で勝負

ボクの宿主は小学6年生。
運動が苦手なマサヤくんです。

この間の運動会でも、見せ場なし。
女の子には、まるでモテないんだよね〜。

男性教師「じゃがいもの芽は、包丁のあごでしっかり取ってね〜」

家庭科の調理実習。
マサヤくんは、大好きなスミレちゃんと同じ班です。

「スミレちゃんの手料理が食べられる…」って、それは妄想しすぎ〜!
でも、気持ちはすっごくわかるよ〜。

好きな子の手料理、食べてみたいよね。

ところが…。

スミレ「あっ!」

スミレ「ん〜ん。なんか手がヌルヌルする〜」

あれ? スミレちゃん、包丁さばきがいまひとつ。
あぁ、危なっかしくて、ボク、見てられないよ〜。
お! マサヤくん、代わりにやってあげるんだぁ。
やさしいね〜。

スミレ「へー、マサヤくん、上手だね〜」

野菜炒めも強火でチャチャッと!

スミレ「わぁ、シェフみたい! かっこいいーーー!」

あは! マサヤくんたら、おだてられて、全部自分でやっちゃってるよ。

でも、料理ができるってポイント高いんじゃない?
自分の得意分野をもっと磨けば、モテモテも夢じゃないかも。

ボクら乳酸菌は、おなかの調子を整えることが得意なんだ。
ボクらは、毎日モテモテだよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。