語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年08月08日(日)

ぷちぷちパジャマ

ボクの宿主は小学1年生の流星くんです。

夏休みの工作。
潰すと音が出る、この緩衝材を使って作ろうと考え中です。
ネットでお買い物をすることが増えたから、溜まってるんだよね〜。

ママさんは、1歳の弟・まぁーくんのお世話で大忙し。

ママさん「流くん、ごめんね。ママが手伝ってあげられなくて〜。」

お兄ちゃんだもん、仕方ないよね。

でも…。

流星くん「うーん!」

アイディアに煮詰まってるみたい。

ねぇねぇ、流星くん、緩衝材はこわれやすい大切なものを包むよね。
そこから発想していくと、何か思いつくんじゃない?

流星くん「こわれやすい、大切なもの……………」

流星くん「そうだ!!」

何かをひらめいた流星くん。

しばらくして…。

流星くん「ママ〜、出来た〜! ぷちぷちパジャマ!」

流星くんの手には、緩衝材がビッシリ貼りついている、まぁーくんのパジャマが!

あは! 流星くんにとって、こわれやすくて大切なものは、弟のまぁーくんなんだぁ。
お兄ちゃんの優しさに包まれた、このパジャマ、もう立派なアート作品だね!

夏は、冷たいものや冷房で、おなかをこわしやすい季節。
「こわれやすいもの」をしっかり守るために、ボクら乳酸菌もがんばっているよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!