語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年11月14日(日)

ブーブよりおままごと

ボクの宿主は25歳。
ハルトくんのママさんです。

やってきたのは、児童館。
3歳になったハルトくんと、最近、通いはじめたんだよね。

ママさん「さ、ハルト、ブーブで遊んでおいで〜」

ママさんはそう言うけれど、内気なハルトくん。
車のおもちゃで遊ぶ男の子の輪に、なかなか近づかない…。

じっと見守るママさん。
はやくお友だちができるといいんだけど…。

ママさん「あれ?」

すると、あることに気がついたみたい。
ハルトくんがじっと見つめているのは、木でできた、おままごとセット。

ママさん「ハルト、おままごとがしたいの? 仲間に入れてもらえば?」

ママさんがそう促すと…。
モジモジしながらも、子どもたちの輪の中へ。

あは! おもちゃの包丁で、野菜を切って楽しそう。
ハルトくんは、お料理に興味があるんだね。

ハルトくん「はい。ママ、どうぞ」

ママさん「わぁ、美味しそう。いただきます」

ママさん、ハルトくんの好み、やっと気づいてあげられてよかったね〜。
これで、お友だちもできそうじゃない?

ママさん「ブーブよりおままごとかぁ。人の好みは十人十色なんだね。」

ボクら乳酸菌も、色々な性質や形があるよ。
その違いが、元気の源になるんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!