ボクの宿主は小学6年生のもえちゃんです。
浮かない顔をしてるって?
だって、今日は遠足なんだもん。
もえちゃん「はぁ〜」
友だちと呼べる人は少なめで、クラスメートともあまり話すことがない…。
そんなもえちゃんにとって、遠足は憂鬱なイベント。
しかも今日は、唯一話せる友だちが体調不良で欠席なんだって!
「終わった…」って心の中でつぶやく声が、おなかの中にいるボクにも伝わってくるよ。
うつむいて暗い顔で歩く、もえちゃん。
あぁ、ボク、心配だなぁ〜。
ところが突然…。
女子生徒「ね、一緒に行こ!」
え?! い、一緒に?! もえちゃん、ビックリして固まってる。
女子生徒「もうすぐお昼だし、お弁当も一緒に食べない? 私、唐揚げいっぱい持ってきたんだぁ〜」
男子生徒「お! いいね〜、それボクも混ぜてよ」
あれれ〜、なんだか予想外の展開になってきたよ。
あ、もえちゃんが泣きそうだぁ。
でも、これって哀しい涙じゃないね。
すっごく嬉しいってことだよね。
憂鬱だった遠足が、最高の日になったね!
あは! もえちゃんの心の中に「ありがとう」っていう気持ちがいっぱいだぁ〜!
ボクら乳酸菌も、嬉しくって涙がでちゃうよ。
ボクらは、みんなの心とも深く深くつながっている、心の友。
心友(しんゆう)なんだ。
じゃあ、また、日曜のお昼に!