語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年01月23日(日)

当たり前じゃない日常

ボクの宿主は雪国に住む40歳のふみさんです。

ふみさん「パパ〜、そろそろ買い物に行かないとぉ、食べる物がないよ〜。ね〜、どうするぅ?」

パパさん「どーするって、行くしかないだろ〜」

でも、窓の外は記録的な大雪。スーパーまでの道のりは…。

ふみさん「パパぁ〜、ちょっと待ってよ〜。足がはまって動けないよ〜」

パパさん「ほら、ここに掴まってぇ、せーのっ」

あぁ、大変だぁ。
雪は、子供の背丈ほどに降り積もっているんだよね。

やっとの思いで辿り着いたスーパー。ところが…。

ふみさん「え? ない? 商品がない! 野菜も魚も牛乳も卵も! なんにもないじゃない?!」

あぁ、残念。
大雪でトラック輸送がストップしちゃってるんだって。

ふみさん「え〜、そんなぁ〜。どおしよ〜」

途方に暮れる、ふみさん。

1週間後。

ふみさん「わぁ〜、いい眺め。」

商品がズラーッと並んだ、スーパーの陳列棚。
この当たり前の光景は、当たり前じゃなかったんだよね〜。

ふみさん「トラックの運転手さん、いつもありがとうございます」

ボクら乳酸菌は、昼も夜もおなかの中で活動して、みんなの健康を見守っているよ。
健康な毎日を、当たり前の毎日にするためにね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!