ボクの宿主は82歳の男性。
デイサービスに通っている滝沢さんです。
生田さん「パ・タ・カ・ラ・パタカラパタカラパタカラパタカラ・・・・・・」
これ、知ってる? パタカラ体操。
お口の中を鍛える体操だよ。
介護士さんのリードで、みんな、楽しそうにやってるけど…。
滝沢さんは、つまらなさそう。
滝沢さん「こんな、幼稚園児みたいなこと、恥ずかしくてさー」
なるほど。そういうことか。
その気持ちも分からないではないけど…。
生田さん「滝沢さん、将棋やりませんか?」
声をかけてきたのは、介護士の生田さん。
生田さん「まぁ、将棋って言っても、わたしは将棋くずししか出来ないんですけど…」
え! 将棋くずし?
駒を山積みにして、音を立てないように駒を指先で取り合う、あのゲームだよね?
それも、滝沢さんにとっては、子どものお遊びなんじゃないかな?
ところが…。
はじまったら、2人とも真剣。
見てるこっちが、息が詰まっちゃうよ。
滝沢さん「あーーーーーー」
生田さん「あーーーーーー」
滝沢さん「残念! もう少しだったのに」
あは! すっごく悔しそう!
どんなゲームだって、勝負をはじめたら勝ちたくなるのは、いくつになってもおんなじだよね。
ボクら乳酸菌も、おなかの中で真剣勝負をしているよ。
悪い菌に負けないように、闘ってるんだ!
じゃあ、また、日曜のお昼に!