語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年08月14日(日)

受験と初恋

ボクの宿主は高校3年生のタカオくんです。

野球部を引退して、本格的に受験勉強をはじめたんだけど…。

タカオくん「はぁ〜、ダリ〜」

全然、やる気がでないんだよね。

タカオくん「涼子〜。受験の裏技とか、なんかないのぉ〜?」

涼子ちゃんはタカオくんの幼馴染。

涼子ちゃん「そんなこと考えるだけ時間のムダ!
合格への道は、毎日地道に勉強するしかないんだよ」

タカオくん「さすが、優等生〜。
でも、それができないから聞いてるんじゃん」

あ〜あ〜、タカオく〜ん。ボク、心配だなぁ〜。

涼子ちゃん「なんか、モチベないの?
あの大学に入って野球やりたいとか、好きな子と一緒の大学へ行きたいとかさぁ〜」

タカオくん「モチベーションかぁ〜」

ちょっと考えてるタカオくん。

すると…。

タカオくん「涼子は、どこ狙ってんの?」

涼子ちゃん「え、わたし? 私は一応、国立だけど…」

タカオくん「こくりつぅ。国立かぁ〜」

あれれ、タカオくん、もしかして…。

タカオくん「大学までの腐れ縁っていうのも、ありかなぁ〜」

あは! そんなこと言っちゃってぇ〜。
本当は涼子ちゃんのこと、好きなんじゃないの〜。

タカオくん、受験も恋も、後悔先に立たず。
この夏は、めいっぱい頑張ってね!

ボクら乳酸菌は、青春を応援するよ。
それがボクらの、モチベーションなんだ。

じゃあ、また日曜のお昼に!