語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年11月13日(日)

どんぐりの多様性

ボクの宿主は8歳のみずほちゃんです。

友だちに天然パーマをからかわれて、ご機嫌ななめみたい。

おじいちゃん「お、どんぐりがいっぱい落ちてるね〜」

おじいちゃんと公園に来てみたけれど、どんぐりなんて興味なし!

みずほちゃん「わたし、もうこどもじゃないんだから」

だってさ。

おじいちゃん「まぁ、そう言わずに。
ここには、いろんなどんぐりがあっておもしろいぞ」

みずほちゃん「いろんなどんぐり?
どんぐりは、どんぐりでしょ?」

はっは〜ん。
みずほちゃんは、どんぐりに種類があること、知らないんだな。

おじいちゃん「ほら、これは殻斗(かくと)というお帽子のようなところがうろこ模様だろ。こっちはシマシマ模様。
どんぐりは、木の種類によって、形も大きさも、お帽子の模様も違うんだよ。
ほら、これなんて…」

そういって、おじいちゃんが見せてくれたのは…。

みずほちゃん「わー、もじゃもじゃ!」

おじいちゃん「これはクヌギの木のどんぐり。
お帽子の部分がパーマをかけたようにクルクルでかわいいから、子供たちに人気なんだよ」

みずほちゃん「へー、クルクルパーマでも人気者になれるんだぁ〜」

そうそう。みずほちゃんのヘアスタイルだって、個性的。
からかった子も、うらやましかったのかもね。

みずほちゃん「そのどんぐり、もっと探してみる〜」

あは、ご機嫌なおったみたい。

ボクら乳酸菌も、個性派ぞろい。
でも、みんな仲良しなんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!