語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2023年01月08日(日)

外を歩けば友だちにあたる

ボクの宿主は80歳。
毎日、家にこもって、退屈している修造さんです。

今日は、娘さんに言われて公園に来てみたけれど、ベンチでひとり、退屈なのは変わらないみたい。

弥生ちゃん「こんにちは」

通りがかったのは、お隣の弥生ちゃん。
あしたは、成人式。これから美容院へ行くんだって。

修造さん「へ〜、きのう生まれたと思ったら、もう二十歳かぁ〜」

弥生ちゃん「やだ〜、きのうは大袈裟ですよ〜」

修造さん「年寄りは若者より1年が短く感じるから、20年なんてあっという間なんだよ」

たわいもない会話。

ところが…。

弥生ちゃん「それ、ジャネーの法則ですよね。
時間経過の速さは、年齢に比例して加速する…っていう」

修造さん「へー、そんな名前がついてるんだ〜」

弥生ちゃん「不思議な現象には、名前がついているものが結構あって、例えば、えんぴつの先を持ってふると、ぐねぐね曲がって見えるじゃないですか。
それって、“ラバー・ペンシル・イリュージョン”って言うんですよ」

修造さん「ほー」

関心している修造さん。

弥生ちゃん「わたし、豆知識オタクなんです。
こんなに驚いてくれるなんて、うれしいかも。
今度また聞いてくださいね」

あは! 修造さん、思いがけず、若いお友達ができたんじゃない?

修造さん「家にこもらず外出すれば、いいことがあるもんだなぁ〜」

ボクら乳酸菌は、世代を超えて健康を見守るよ。
知ってもらいたい豆知識だって、いっぱいあるんだ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!