ボクの宿主は22歳。
今日、大学を卒業したユキちゃんです。
ユキちゃん「ただいま〜」
卒業式後、友達と昼カラで盛り上がって帰宅。
でも…。
出迎えてくれる人はゼロ。
明日は、お姉ちゃんの結婚式。
家族は準備のために、一足早く、ホテルに行ってるんだよね。
さぁ、ユキちゃんも支度して、ホテルへ行かなくちゃ!
ユキちゃん「私は大学、お姉ちゃんはこの家を卒業かぁ」
二人で使っていた部屋は、なんにも変わっていないのにガランとして見えるから、ちょっと不思議。
あれ? ユキちゃん、机の上に手紙があるよ!
お姉ちゃんからじゃない、ホラ、早く開けてみて!
ユキちゃん「『ユキへ。卒業おめでとう。
一緒にお祝いしてあげられなくてごめんね。
お詫びに、クローゼットを開けてみて』だって」
どれどれ、何があるのかなぁ?
すると、そこには、ユキちゃんが欲しがっていたワンピースが!
ユキちゃん「『明日は、このワンピを着てね。
追伸、私より目立たないように』」
あは! ケンカもしたけど、やっぱり姉妹。
通じ合ってるから、不思議だね〜。
ユキちゃん「お姉ちゃんたら、敵に塩を送るなんて。
ふん! 絶対、お姉ちゃんより目立ってやるんだから」
ボクら乳酸菌は、みんなと強い絆で結ばれているよ。
みんなの幸せが、ボクらの幸せなんだ。
じゃあ、また、日曜のお昼に!