ボクの宿主は78歳の健太郎さんです。
奥さんが亡くなってから一人暮らし。
この生活にも、だいぶ慣れてきたね〜。
娘さん「お父さん、いる〜?」
やってきたのは娘さん。
時々、様子を見にきてくれて助かってるんだけど、
娘さん「なんで? なんで嫌なの?」
今日は、健太郎さんのガラケーを、スマホへ。
その乗り換え手続きをしにきたみたい。
でも、健太郎さんは乗り気じゃないんだよね。
健太郎さん「実は…、実はこの携帯に、お母さんの写真が入っててさぁ〜」
娘さん「お母さんの写真? そんなのスマホに移行すればいいじゃん」
健太郎さん「うん。でも、そのやり方が…」
娘さん「やだ〜。そんなの聞いてよー。
お父さんがアナログ人間なのは、みんな知ってるんだからさ。
もう、プライドばっかり高いんだからぁ〜」
あちゃ〜。娘さんは手厳しいね〜。
でも“聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥”。
わからないことは、聞いたほうがスッキリするよね。
健太郎さん「それじゃぁ、お言葉に甘えて、スマホにしたらホラ、ピッてお金払ったり、改札通ったりする、あれも教えてよ」
あは! 健太郎さん、急に饒舌になっちゃった!
しばらくは娘さんを質問攻めにしそうだね。
ボクら乳酸菌は、いくつになっても学び続ける人を応援しているよ。
習うは一生、だもんね。
じゃあ、また、日曜のお昼に!