語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2023年09月03日(日)

分散型備蓄

ボクの宿主は29歳のユキコさんです。

ユキコさん「水は1人1日3リットル、最低でも3日分、備えておこうだって」

読んでいるのは【関東大震災から100年】の特集記事。

ヒロキさん「ウチは4人家族だから、2リットルのペットボトル18本必要だぞ」

夫のヒロキさんに言われて、ポカーンとするユキコさん。

だって、そんなに大量のペットボトル、置く場所がないんだもん。

備蓄の大切さはわかっていても、実行するのは難しい…。
それが正直な感想だよね。

ところが…。

ヒロキさん「分散すればいいんじゃない?」

突然ひらめいた、ヒロキさん。

ユキコさん「分散するの? 水を?」

ヒロキさん「うん。ペットボトル18本、一緒に保管しようとするから、置き場所に困るんだよ。
でも、500ミリリットルのボトルにして、家じゅうのデッドスペースに何本かずつ置けばいけるんじゃない?」

ユキコさん「あぁ、収納スペースを整理すればいけるかも」

ヒロキさん「それに、1箇所にまとめて置くと、その場所が被害を受けた時、水がまったく手に入らなくなっちゃうじゃん」

ユキコさん「なるほどね、その点、いろんな場所に水があると、リスクを分散できるってことか」

うん。自然災害は想定外のことが起こるもの。
念には念を入れて、分散型の備蓄も考えてみてほしいな。

ボクら乳酸菌は、未来の健康リスクを防ぐことにも役立っているよ。
備えあれば憂いなし。

じゃあ、また、日曜のお昼に!