語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2023年11月19日(日)

無人店舗と商店街

ボクの宿主は26歳のジンさんです。

仕事でミスを連発。
上司から注意を受けて、かなり落ち込んでいます。

気分転換に、オフィス内にあるコンビニへ。
無人コンビニの店内は、とっても静か。

精算もスムーズで、あっという間にお店の外へ。

ジンさん「便利な世の中だよな〜。誰にも会わず、会話もせず、商品が買えるんだから」

ジンさん、今は誰にも会いたくない、そんな気分なんだね。
家に帰る電車の中でも、気持ちは沈む一方。

ところが、地元の商店街を歩いていると…。

八百屋さん「お、どうした兄ちゃん、元気ねーなぁ〜」

お肉屋さん「ちょっとちょっと、ちゃんと食べてるの?」

八百屋さんとお肉屋さんに声をかけられるジンさん。

いつもと違う様子が伝わるのかな〜?
みんな気になって、声をかけてくれるみたい。

ジンさん「やっぱ、人の声ってあったかいなぁ〜。
さっきまで食欲がなかったけど、おなか空いてきたなぁ」

ジンさん「おばちゃん、コロッケ1つ!」

お肉屋さん「はいよ!」

あは! ジンさん、ちょっと元気になってきたかな?

ボクら乳酸菌も、おなかの変化には敏感だよ。
みんなの健康を守るためにね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!