語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2023年12月24日(日)

変わる関係・変わらぬ想い

ボクの宿主は38歳の聖子さんです。

和くん「結婚10年で、いまさら、イブでもないんじゃない?」

夫の和くんは、極めてドライ。

和くん「行ってきまーす!」

イブの日曜日も、お仕事に行っちゃった。

でも、聖子さんは、10年経っても、ふたりが変わらず、イブを迎えられることを、お祝いしたいんだよね。

だから今夜のメニューは…。

聖子さん「シーザーサラダに、フライドポテトとフライドチキン。
締めはエビのホワイトソースドリアで、もちろんデザートは、クリスマス・ケーキ」

あは! 新婚1年目のイブとおんなじだね。

和くん「ただいま〜」

あ、和くんが帰ってきた。
さぁさぁ、クリスマス・ディナーを楽しもう!

和くん 「メリー・クリスマス!」
聖子さん「メリー・クリスマス!」

ところが、食べ始めてしばらくすると…。

和くん「ふー、おなか、苦しい〜」

聖子さん「え? もう?」

和くん「うん、さすがに40過ぎだもんなぁ。
10年前より、脂ものにはだいぶ弱くなったかも」

なるほど〜。二人の関係は変わらなくても、胃と脂の関係は、変わってきているのかな。

聖子さん「気づけば、胃がもたれるお年頃かぁ〜。
よし! 年末年始のメニューは、さっぱり系で、和くんを感動させよ!」

あは! 聖子さんが和くんを思う気持ちは、全然、変わらないね。

ボクら乳酸菌は、いつだってみんなの健康を願っているよ。
その気持ちは、絶対に変わらないだ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!
メリー・クリスマス!