語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2024年02月18日(日)

楽しみ鍋

ボクの宿主は34歳の朋花(ともか)さんです。

夫婦で友人の結婚披露宴に出席して、夕方、帰ってきたところ。

朋花さん「ね〜、今日の晩ごはん、何にする?」

雄二さん「ん〜、披露宴でガッツリ食べたからなぁ〜。
夜は簡単なものでいいんじゃない?」

夫の雄二さんは、そう言ってくれるけれど、その簡単なものが思いつかないんだよね〜。

雄二さん「出前っていう手もあるよ」

確かに、それも一案だけど…。

朋花さん「ん〜、今日は特に食べたいものが見つからないんだよね〜」

あるある、そういう日。

すると…。

雄二さん「じゃあさ、オレが鍋でも作ろっかぁ?」

朋花さん「え〜、なべぇ〜」

雄二さん「うん。冷蔵庫の中の使いかけのもの、みんな入れちゃってさ」

ガチャ

雄二さん「キャベツにニンジン…、あ、萎れてる長ネギ」

ガサゴソ…

雄二さん「冷凍餃子、あれ? このカチコチの貝はなんだ?
お、キノコもある。今夜は寄せ鍋だな。
最近は寄せ鍋のことを“楽しみ鍋”って言うらしいし」

朋花さん「へ〜、楽しみ鍋かぁ〜。うん、それはちょっと、食べてみたいかも。
それに、食品ロスも減らせるし、身体もあったまるもんね」

あは! 冬の寄せ鍋は、いいことずくし。

朋花さん「よ〜し、食欲出てきたぞ〜」

ボクら乳酸菌は、いつも楽しく食事ができるように、おなかの調子を整えているよ。
でも、食べ過ぎには、注意してね。

じゃあ、また日曜のお昼に!