ボクの宿ぬしは、35歳の女性です。
彼女には、10歳の娘、ユミちゃんがいます。
もうすぐ、バレンタインデー。
今日は、ユミちゃんのチョコ作りのお手伝い。
ボウルにゴムベラ、ハンドミキサー…。
キッチンは大忙しだけど…、チョコレートのいい香り〜!
そして…、できた! トリュフとガトーショコラ!
これはマサキくん、これはヒデくん、こっちは田中くん…。
かわいいトリュフを、お友達用に分けるユミちゃん。
ところで…、ひときわ大きいガトーショコラは、誰の?
母:「ねえ、ユミ。それは、誰にあげるの?」
…ユミちゃんは、恥ずかしそうに黙ったまま。
やっぱり、これが本命だね。
母:「わかった、ジローくんでしょ?」
首を振るユミちゃん。
母:「中村くん?…あ、山下くんだ!」
首を振り続けるユミちゃん。
…うーん…あ!ひょっとして…。
母:「まさか…宮崎先生?」
あ、頷いた!
そっかぁ、先生かぁ…。たしかに、イケメンだもんね。
…となったら、ねぇ、ママも応援しなくっちゃ。
母:「ユミの一番の笑顔で渡せば、きっと、うまくいくわよ。」
我が子の恋…、そっと、見つめていきたいね。
ちなみに、おなかのなかは、ボクら乳酸菌が見つめているからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。