川瀬良子の兵庫県あぐり紀行 in 但馬

毎週月~金 JFN38局ネットでお送りする「あぐりずむ」。川瀬良子が兵庫県・但馬を訪れ、全2回にわたりレポートをお届けします。

パーソナリティ 川瀬良子
2017年9月27日放送

「コウノトリ育むお米」の素晴らしき正体

  • 兵庫県豊岡市。
    この町に足を踏み入れると、至る所で、
    ある“鳥”の写真や看板、オブジェなどを目にします。
    その鳥とは、「コウノトリ」。まちのシンボルです。

  • 「コウノトリ」
  • 豊岡市役所を訪ねて
  • かつてはいろんな場所で見られた鳥でしたが、
    乱獲と農薬により激減。
    1971年、ついに日本から姿を消してしまいました。

    その最後の一羽が確認されたのが、豊岡市でした。

    以降、豊岡市では、
    コウノトリの野生復帰に向けて2005年に放鳥。
    地域一丸となっての努力の結果、
    現在では、100羽にものぼるコウノトリが
    この地で暮らすまでになりました。

    その象徴としての作物が、
    豊岡市のブランド米「コウノトリ育むお米」。

    一体、どんなお米なんでしょうか?
    豊岡市役所を訪ねました。

  • 「コウノトリは肉食の鳥なので、
    田んぼにいるカエルやドジョウなどを食べます。
       無農薬、あるいは減農薬でお米を栽培して、
    田んぼに生きものたちが棲める環境をつくり、
    その生きものを食べにコウノトリがやってくる。

    コウノトリが棲めるということは、
    他の生きものにも優しい環境である証拠。
    ひいては、人にも良い環境ということになります。
    “コウノトリ育むお米”は、
    そういう環境下で作られたお米なんです。」

  • 豊岡市役所のみなさん
  • 教えてくれたのは、「コウノトリ共生課」の成田さん。
    市役所にこういう名前の部署があること自体、驚きですね。
    コウノトリも、生産者さんの数も増えて、今では栽培面積が当初の約10倍!
    これからさらにどんな発展を遂げるのか、
    コウノトリと共に生きる豊岡市の挑戦はこれからも続きます。

  • いろんなお話を聞けば聞くほど、
    自分の目でコウノトリを見てみたい!
    好奇心に火がついた川瀬良子、早速、
    教えてもらった田んぼに向かいました。

  • 田んぼに向かう川瀬良子
  • 田んぼとコウノトリ
  • いた~~~!

  • 迫力満点!間近で見ると、とっても大型の鳥です。
    羽を広げると2メートルにもなるんだそうですよ。

  • 田んぼ・コウノトリ・コンバイン
  • お米の生産者・小島さんにお話を伺う
  • 稲刈り中のコンバインを追いかけるように、
    稲を刈ったばかりの辺りをウロウロ。
    刈り終わったところから、
    カエルやイナゴがひょっこり飛び出てくるのを
    狙っている模様。
    市役所で聞いた光景が
    目の前で繰り広げられています!

    早速、お米の生産者、小島さんにお話を伺いました。

  • コウノトリはよく来るんですか?

    「特に春はよく来ますね。
    コウノトリと一緒に仕事をしてますよ。
    刈り取り作業中、コンバインのすぐ後ろ1メートルくらいまで近寄ってくるので、
    コンバインに巻き込まないか、心配になることもあります。
    あぶないよ!って言ったりしてね。」

    ちょうど稲刈りの真っ最中だった小島さん、
    試しにやってみる?と、カマを持たせて下さいました。

    コンバインには乗ったことがありませんが、手刈りは経験済みの川瀬良子、
    ヤル気満々でいざトライ!

    稲刈りの手刈り風景

  • お米、一粒一粒にいろんな人の思いが込められているんですね。
    さぁ、今年の新米はどんなお味なんでしょうか?

    生産者、行政、JA、そして市民も一緒になって
    取り組むことで成果を上げている豊岡市の農業。
    「コウノトリ育むお米」の正体は、
    理想的な農業のあり方のモデルパターンでした。

  • 川瀬良子ととんぼ
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