プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。


さてアウトドアライフの楽しみをぐんと広げるアイテム、スウェーデン生まれのモーラナイフをめぐるレポート、二週目です。
このモーラナイフという道具は、ただのナイフではないんですね。本当に、スウェーデンをはじめ北欧の人々が生きていくうえで欠かせないもので、ずっと昔から、もちろん今も変わらず、彼らの生活とともにあるんです。

引き続き、UPIの寒川一さんに伺いました。

スウェーデンはこういうダーナラホースっていう馬が魔除けというか、日本でいうところの招き猫みたいなものですかね、各家庭にかならずあるんですけど、これも売られているものはみんなモーラナイフで作られています。僕も工場を見に行きましたが、モーラナイフを持った職人さんが何人も、ずーっと一日座っていて、つくっています。やっぱり本当、木工の街なんですよね。

そして、サーミ人という先住民の人たちの、ナイフの技術であったり、知恵みたいなものがいまだに継承されているっていう、そんなところのモーラナイフを、僕らが日本でうまく伝えるための発信元がここだというふうに考えています。
スウェーデンは日本とほぼ同じ森林保有率、70〜80%くらいが森なんですよね。本来、僕らも数十年前まではそういう暮らしをしていたはずです。たとえば、ご飯を作るのにかまどがあったりとか、お風呂を沸かすのも薪。日本にも木工の生活用品ってたくさんありますよね。彼らもまったくその感覚は同じで、僕ら以上に森に向き合って生きている。森から何かを得て、森のなかで何かをやってるっていう、そういう暮らしぶりをされていますね。
一般のご家庭にも何回か行ったんですけど、本当に皆さん、森のなかに住まわれていますし、あと湖がたくさんあります。湖からは本当に飲めるお水がそのままいただけるような湖と、森もどちらかというと、白樺を中心とした木なんですよね。だからすごく町並みが美しい。やっぱりそこにナイフっていうものが無いと、森と人を繋ぐものが無いっていうことになっちゃいますよね。だから、ナイフは必需品ですよね。
スウェーデンは森の教育っていうのがすごく有名なんですよね。子供の頃から、”野外教育”っていうのが常識になっていて、屋内の机の上でも学ぶんですけど、それと同じくらい屋外で、雨の日でも、雨の森はどんなだろうとか、天候にかかわらず必ず森のなかに行く。そうすることで人が、自然の中での位置づけが、本能でわかるっていう、たぶんそういう教育方針なんですよね。

そして、スウェーデンの人々は”持続”っていうことを常に考えている人たちなので、自分たちが消費して終わりではなくて、次の世代にその環境を続けていくために今何するべきかっていうことを考えます。資源を使うって循環の一つですよね。森を使わなくなってしまったら循環が止まってしまいますから、森が傷んでいってしまうと思うんですけど、やっぱりそうやって日常に、森からいろんなものをいただくっていうことは、ひいては森を育てているという行為にもなるということですよね。


今回訪れたUPIアウトドア鎌倉、モーラナイフはじめアウトドアのお店であると同時に、こんなお話をいつでもしてくれる「発信の場」でもあるんですね。
実際、「北欧野外文化倶楽部」という名前で、講座もひんぱんにやっていて、先日は、スウェーデンの家庭料理を実際に作る企画をしたそうなんです。
また、日本刀の研ぎ師の方を招いて、スウェーデンのモーラナイフとは何が違うのかを学ぶ企画などもやっていたり・・・
そして、さらにこんな面白い試みもはじめているんです!

モーラナイフの故郷、スウェーデン本国には、たくさんのアンバサダーと言われる人たちがいるんですね。アウトドアナイフとか、キッチンナイフとか、カービングナイフとか、いろんな種類のナイフがあるということをお話したと思いますが、それぞれにアンバサダーがいるんです。その人たちが全員森に集まり、そこにモーラナイフのファンが集って、3泊4日でキャンプをしながら、アンバサダーからテクニックとか精神とか、いろんなものを学ぶっていう、モーラナイフアドベンチャーっていうのが去年からスタートしたんです。そして、今年の7月に初めて日本でもやることになったんです。同じコンセプトで、舞台は北海道のオンネトー湖です。非常に美してくて静かな湖なんですが、2泊3日で同じようにキャンプをし、スウェーデンの本国から二人のアンバサダーを招きます。ひとりは木工作家の国民的な作家さん。もうひとりは、ブッシュクラフトのヒーローみたいな人。その二人をスウェーデン本国から招きます。そして、日本からは長野修平さんっていう、ネイチャークラフトの雑誌とかで活躍されている、アウトドアで自分の手で何かを作り出す、日本で代表的な方なんですけど、その方に来ていただきます。長野さんって北海道出身の方で、アイヌ文化にすごく詳しい方なんですね。オンネトー湖っていのは、元々アイヌの人たちが非常に大切にしていた場所なんです。その場所を選んだのも、サーミ人の伝統を受け継ぐスウェーデンのアンバサダーの人たちとアイヌ、2つの文化が出会う機会として、今回のモーラナイフアドベンチャージャパンっていうのを企画しています。

〜初心者でもいけますか?
もちろん。そんな感じのほうがいいんじゃないですかね。多分帰る頃にはもうナイフを語っちゃうくらいの人になるっていう(笑)

UPIアウトドア寒川さんのお話いかがだったでしょうか。
モーラナイフアドベンチャーについてはこちらもぜひご覧ください!
https://morakniv-adventure-japan.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Capital Letters / Hailee Steinfeld x BloodPop
・Any Other Day Feat.norah Jones / Wyclef Jean
自然の中で楽しむキャンプやバーベキュー、アウトドアが気持ちいい時期がやってきました!
ということで今週からは、そんなアウトドアライフを、一つ、レベルアップさせてくれるアイテムの関するレポート、お届けします。
なにかというと・・・アウトドア用の「ナイフ」です!

ということで、神奈川県、鎌倉駅のすぐそばにある「UPIアウトドア鎌倉」というアウトドアブランドのアイテムを扱うショップへお邪魔してきました。
案内してくれたのは、UPIの寒川一さんです。


ここはUPIという、海外17くらいのブランドの商品を取り扱っているショールーム兼ショップです。奥にずらりと並んでいるのが、モーラナイフというブランドのナイフです。こんなにナイフが並んでいるお店はなかなかないですね。

モーラといのはスウェーデンの地方の名前です。そこはスウェーデン鋼っていう、鉄の鋼材がとれる街なんですね。昔はナイフのメーカーがたくさんあったんですけれども、いまはモーラナイフのみです。モーラナイフは国民的なナイフで、スウェーデンの人でモーラナイフを知らない人はいないと思います。


〜私たち日本人からすると、ナイフってちょっと遠い存在のように思いますが、スウェーデンの方にとっては身近なんですか?
小さなお子さんからご年配の方までみんなナイフを本当にうまく生活の中で使っています。日本では、現在では危ないとか、いろんな諸事情があって、僕らの日常から遠ざけられてしまっているんですけれども、スウェーデンでは5歳くらいのお子さんからナイフをもたせちゃうんですね。で、実際に木を削ったりとか、道具としてのナイフの使い方を大人がちゃんと教えてます。なので、このモーラナイフというのは、実は色んな種類のナイフがあって、それぞれ目的が違うんですよね。

いちばん人気なのがブッシュクラフトというナイフです。厚みがすごいんですね。3.2mmという、ナイフの中では相当厚いほうなんです。普通、ナイフは切るということですよね。でもこれは薪を割ったりできます。叩いて使えるように非常に頑丈にできています。これ一本持っていれば、木を割って、木を削って、しかも横にメタルマッチというものが着いているんですが、これで火をおこす事ができます。ナイフ一本ですごく出来ることが広がる。そういう遊びをブッシュクラフトといって、いますごくアウトドアの中でも人気が上がりつつあります。いわゆるサバイバルというのが似たイメージの言葉ですが、サバイバルというのは自分が危機的状況に置かれたところからどう生還するかというのがサバイバル。生死が関わっているということですよね。ブッシュクラフトは遊びです。自らが森のなかに入っていって、これで何が出来るかなということですね。
それ以外にも、たとえばこれは魚をさばく専用のナイフです。フィッシュナイフといいます。鱗を落としたりとかもできます。こちらはハンティング用のナイフですね。鹿の皮を剥いだりとかします。これはハンターの方たちには定評がある、すごくよく切れるナイフなんですね。


お店にずらりと並んだ、スウェーデンのブランド「モーラナイフ」。
他にもキッチン用のナイフなどもありますし、ウッドカービングという木工用のナイフもあります。フォークやスプーン、お皿などの食器のカーブを、ナイフでくりぬいて作るんですね。

実に、125年前に生まれ、今も使われ続けているモーラナイフ。北欧の人々の生活にとって、どんな存在なのでしょうか。

これはモーラナイフの伝統的な、昔からあるクラシックナイフというものです。100年くらい使う人がいるんですよ。モーラナイフは今年で130年近い歴史のある会社で、おじいちゃんが使ってたナイフを孫が研いで使ってたりするんです。すごくものを大切にする国なんで、飽きたなんていうことで捨てたりしないんです。最後まで道具を全うさせていくんです。それくらい良い鋼材が使われている、それが何万円もするようなナイフじゃないというところが素晴らしいんですよね。

〜2000円代ですもんね。
本当に愛されている国民的なナイフです。これはハンドルの部分は白樺の木を使っていて、表面はダーラナレッドという塗装をしています。このナイフのご先祖がこれなんですよね。これは80年くらい前のモーラナイフです。

〜柄の部分がちがいますね。
これはトナカイかヘラジカの角です。北方のスウェーデンとか、ノルウェー、フィンランド、ロシアのところにまたがってサーミ人という先住民がいるんですね。その方たちが使っていたナイフです。これが時間が経ってこういう形になっています。
本来は僕らの生活の中とか、手の中に本来あるはずのものなんですけど、それがいまはどこかにやられちゃってるんですよね。やっぱり使い込むマイナイフみたいなのが欲しいですよね。
たとえばピクニックに持っていって、ちょっとしたチーズを切ったり、パンを切ったり、横においておくだけでかっこいいですよ(笑)もう本当に絵になるんですよ。「あれ、この人なんでこんなナイフ使ってるの?」みたいな、ちょっと通っぽい感じがしますもんね(笑)


UPIアウトドア寒川さんのお話、いかがだったでしょうか。
来週も引き続き寒川さんにお話を伺っていきます!

UPI OUTDOOR PRODUCTS →http://www.uneplage.net/
UPI Outdoor 鎌倉facebookページ→https://www.facebook.com/upioutdoorkamakura/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Carnival / Cardigans
・BLACKBIRD / BONNIE PINK
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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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