プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

今週も東京・代々木の「代々木ヴィレッジ」からのレポートです。

大きなビルが立ち並ぶ新宿のすぐとなりなのに、世界各地の珍しい植物が根付く、不思議な商業施設。レストランやバーもあって、たくさんの人がくつろ
ぐ空間で、週末には色々イベントも行われています。
そんな代々木ヴィレッジの植物を全てプロデュースしたのが、プラントハンター・西畠清順さん。今回は西畠さんの新しい本「はつみみ植物園」の出版記念イベントとして、代々木ヴィレッジのイベントスペースで行われた西畠さんと番組パーソナリティ高橋万里恵による、トークイベントの模様をお届けします。


高橋:今日は本当にたくさんの方いらっしゃって頂いて、ピースフルですね、本当に。
西畠:そうですね。そういう場所を目指して造ったので、なんかまさに代々木ヴィレッジらしい感じだなと思ってます。

高橋:代々木ヴィレッジはJRの代々木駅から徒歩1、2分ですよね。でも緑も豊かだけどレストランもあるし、バーもあるし、おいしいパン屋さんもあるし、代々木のランドマーク的な存在になってきてるんじゃないですか?
西畠:ここの施設をトータルでプロデュースしたのは音楽プロデューサーの小林武史さんで、ここの施設ができたのが2011年の秋なんですけど、本当は大きなビルを建てないといけないような立地に、半分以上こういう庭になって、こうやってお日様の下で人が集えるこういうようなロケーション。こういうような緑豊かな場所っていうのは素晴らしいっていうことで、完成した後、いろんな開発業者さんやディベロッパーさん、ゼネコンさんが視察に来られて、今ではこれをモデルにして、緑を集客装置にた開発をしています。ビルを造るとか、商業施設造るとかにしても、緑をおおいに取り込んでいくっていう風潮がものすごい高まりました。そういモデルケースになったんです。そういう風な良いプレゼンテーションをするためには、普通のガーデニングしてたらあかんなと思ったわけです。

庭を造るとなると、例えばフランス風の庭造るとか、和風の庭を造るとか、コーディネートされて造っていく。それは作り手の意図じゃないですか。作り手の作品なわけです。僕はそうではないんです。僕は庭師でもないしデザイナーでもないので、一個一個の植物が主役になればいいなと思ったわけです。
だからここにはペルーのペッパーベリーっていう木がある。ここにはインドのブッシュカンっていうみかんがある。ここにはメキシコのサボテンがある。それぞれの植物がそれぞれ主役になればいいなと思って、結論が共存っていうことをテーマにして世界中の植物が仲良く暮らす植物の楽園みなたいな庭を造りたいと思ったんです。なんか植物図鑑みたいな感じとか、動物園みたいな感じ。ぞうさんがいて、その隣行くとキリンさんがいて、その隣行くとペンギンさんがいて、その隣のお猿さんがいると。そういう感じでひとつひとつの植物がそれぞれにちゃんと自分で生きてるっていうことなんです。

高橋:本来は全然違うところの地域の木のを一気に見られる、共存共生してるのを都内で見るのってなかなかできないですよね。
西畠:そこはね、実は知識がないと成り立たなくって、例えば僕の後ろにあるこの総重量4トンのボトルツリーっていう木。これはタイの王族の方が花博をタイで開いたときに、これを6本くらいオーストラリアから持ってったわけです。そしてプロの植物業者さんが、プロのオペレーションをしたけど全部枯れた。中国の植物園、シンガポールの植物園いろんな人が世界的にこの木をオーストラリアから輸送して植えて育てようとして失敗してる中で、代々木ビレッジだけ成功したんですよ。

こういうこととかですね、ひとつひとつ自慢したらきりないんですけど、僕は何も考えてなさそうに見えるけど、意外にそういう植物の生理的条件をきちんと考えて、育てれるような状態を作って育ててるんです。

高橋:ここにはいろんな国の植物があるわけですが、家でガーデニングをするときに、一緒の鉢に植えると、枯れちゃうのが出てきたりするんですけど、土って全部一緒でも大丈夫なんですか?
西畠:やっぱり植物っていうのは、例えば酸性土を好むもの、アルカリ性を好むものなんかがあります。わかりやすい例で言うとブルーベリーは酸性の土が大好きです。でもオリーブは弱アルカリ性が好きです。だから一緒に暮らそうと思ったら、じゃあ間を取るかっていうことになってきたりとかするんですけど、そういう性質はあります。アジサイなんかは酸性でもアルカリ性でもいけるけど、それによって花の色が変わります。また、水を嫌うものもあれば、それが大好きなものもある。それはそれぞれちあります。でもここはひとつのグラウンドにありますよね。それはやっぱりほんのちょっと土の中でサポートをしてるっていうとこもあります。

高橋:なるほど。さあ、そしてこの代々木ヴィレッジには、なんでも100年に一度の出来事があるっていうことなんですけが。
西畠:はい。まあ100年に一度くらいしか咲かない。つまりそれくらい滅多に咲かない花が代々木ヴィレッジで咲き始めました。センチュリープラントっていわれていて、100年に一度咲く花っていう意味なんですけど、学名が「アガベ・サルミアナフェロックス」よくアガベフェロックスっていわれるんですけど、アメリカに生えてる巨大果肉植物です。

高橋:今、10メートルくらいはありますかね?上に蕾っぽいのが見えます。あれ蕾ですか?
西畠:そうです。今蕾が少しずつできてますね。付け根にいくと、ロゼット状に開いた太い葉っぱがあって、その真ん中からビョーンと花を揚げてるわけですよ。この植物は自殺をする植物なんですよ。自分で「よし、今死のう。」って決める植物なんですけど、その死のうって決める時はどういう時かっていうと、十分に自分の体のエネルギーが充実して「よし、これなら次世代に子供残せるぞ。」っていった時。そのときに命をかけて花を上げて、全身全霊で花を咲かして、受粉をして、そしてたくさんの子供を残して親は死んでいくっていう植物なんです。この巨大なつくしみたいなの先っちょにクリーム色っていうか、白というか黄色というかの、もう無数の花が咲きます。



プラントハンター西畠清順さんと番組パーソナリティ高橋万里恵さんのトークショー、いかがだったでしょうか。この模様はポッドキャストでも詳しくお届けしています。たのしいハプニングも聞けますので、ぜひこちらもお聞きください!

トークショーの時はまだ蕾だったアガベフェロックスの花が、7/13から咲き始めたそうです!ぜひそら植物園のサイトをチェックしてみてください!

来週もトークショーの続きをお届けします。お楽しみに!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・イロトリドリ / ゆず
・Pay My Rent / DNCE

今週は、東京代々木にあります、「代々木ヴィレッジ」からのレポートです。
代々木ビレッジとは、繁華街・新宿のすぐおとなりにありながら、世界中の珍しい植物が、街と共存している不思議な商業施設。
そして、その植物たち手配したのが、以前番組でインタビューした、プラントハンター・西畠清順さんなんです。
今回は、代々木ビレッジの植物たちを西畠さんに案内してもらった模様をお届けします。


 実はオレのオススメは夜なんですけど、でもね、昼は昼でピースフルな感じがいいんですね。ここは本来、何十階建てのビルが建たないといけないような駅前の立地なんですが、半分以上庭にしています。だからその庭がなんかメッセージをちゃんと発してないといけないなと思ったんで、「強く共存」っていうテーマ、つまり世界中の植物が国境も関係なく仲良く暮らす。老いも若きも仲良く暮らすっていうのがテーマでね。その植物の空間で、人と植物も仲良く暮らすんですよ。


 この入り口にあるオリーブは樹齢500年です。スペインのアンダルシアから来たんですけど、最初は枯れかけてたわけです。大体オリーブっていうのは、いろんな人に植えられて長年オイルとかを採ったり、実を採るために育てられてきたものなんですけど、普通ガーデニングってきれいな植物をきれいに並べて植えるじゃないですか。代々木ヴィレッジのコンセプトはちょっと違って、なんかいろんな子がいてていい。例えば動物でも売れ線のペットもいれば、ちょっとケガしちゃってるとか、足がないとか病気持ってる子もいる。でもそういうものを愛する心っていうものもあるじゃないですか。だから代々木ビレッジはさっき言ったみたいに国境も関係なく、老いも若きも関係なく仲良く暮らすっていう意味で、枯れかけた植物がもう一回ここで再生しつつあるっていうのも見てもらいたいなと思って、この老木をわざと持ってきたわけです。散歩に来るたびにこの木を触って元気をもらうって人もいるらしいですよ。
 実はこの時点で僕の作戦にかかっていて、この入り口にある壺とかオリーブとかっていうのは、人の目線くらいにあるじゃないですか。上を見るような大きな木がないわけです。つまり、東京にいることを忘れるように、ゲートから入ってすぐは、目線上に見どころのある植物を配置してるわけです。そうすることによって、もう東京にいるのを忘れてこういう植物豊かな空間に入ってくるっていう作戦なんです。考えてなさそうでちょっと考えながら計画をしてるっていうことですね。

 入り口から入って進んでいくと、ロマネコンティという、ワインで有名な非品種のぶどうがあります。それとこのホップっていうビールの原料になる植物があります。それから、このサボテンは世界で一番でかくなるサボテンで、まだ肩くらいのたかさですが、いずれは隣りにある代ゼミのビルくらいはでかくなります。30メートルになるんですよね。

 ここからはね今期間限定の砂浜ゾーンになります。これはティーツリー、揉いだらすごい良い匂いがしますけど、もう緑がうっそうとしてて、どこまでが一本の木で、どこまでがこの木なんだってわからないくらい密集してますね。
 代々木ヴィレッジは8年間の限定のプロジェクトで、いま5年目なんですが、オープンしたときは植物はそれぞれまだポツン、ポツン、ポツンだったんですよ。それがすごく巨大化して密度が濃くなって、より一層共存感が湧いて来たっていうかんじですね。最初は「こんなの絶対育たないよ。」とか「こういうのとこういうの一緒で大丈夫なの?」とか言われたんですけど、この繁りようを今見てください。はんぱないです。


 奥に進んでくると、とても背の高い植物がありますが、アガベっていう植物です。アガベって言われてもわからない人も多いと思うんですけど、例えば身近なところでいうとテキーラの原料になったりする植物の中の一種なんです。
 そしてこのノッポの木は、ゴッホがよく描いたイトスギです。これはホソイトスギっていう、細くにしかならない特別な品種です。この木は全然まだまだ子供なんですよ。大人になると50メートルくらいになるんですよね。これ代々木駅前の交差点を巨大なトラックで搬入してくるときは、みんなもうドン引きしてましたね。


今回のお話いかがだったでしょうか。来週はこの日、清順さんの「はつみみ植物園」発売を記念して行われた公開録音の模様をお届けします。
どうぞお楽しみに!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Try Everything / Shakira
・Rude / MAGIC!

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