今週も先週に引き続き、「モバイルボヘミアン」四角大輔さんのインタビューをお届けします。
ニュージーランドで半自給自足の生活をしながら、日本と世界各国を旅して暮らしている、そんな四角さんに、夏休みへ向けた「旅の秘訣」なんかも伺います!

〜日本はあと1ヶ月で夏休みの子が多いと思うのですが、旅の予定をそろそろ決める時期なんですね。ぜひ夏休みに旅をしたいと考えている方になにか、アドバイスをいただけますか?
好きなこととか感動するポイントって人によって違うと思うのですが、自分だけのテーマをはっきり持って旅をするというのがひとつ、おすすめです。たとえば、僕の場合は昔から自然が好きだったので、自然が美しい場所、そしてフライフィッシングが大好きだったので、フライフィッシングで大きなマスが釣れる場所というテーマになります。学生時代は日本国内はそのテーマだけで旅をしていました。

〜絞ったテーマだと場所も決めやすいですし、十分に楽しめますよね。いまおっしゃっていたフライフィッシングというと、日本国内ではどこがいいですか?
断然北海道ですね。やはり相手が野生の魚なので、人がいない場所、つまり自然が豊かな場所のほうが大きくて美しいマスが釣れます。北海道のなかでも道東のほうですね。例えば釧路のあたりだったり、北見の辺だったりとか、知床のあたりだったりとか。
僕は今ニュージーランドの湖のほとりに住んでいるんですが、水がとにかく好きなんです。さきほどテーマを絞るほうがいいというお話しをしましたが、ぼくは「大自然」「フライフィッシング」さらに、「湖」というところまで絞り込んでいたので、日本中の湖を釣り竿を持って旅をしました。そのなかでは、阿寒湖がダントツで日本一です。釧路空港から一時間位、北見空港から一時間半くらいで行けて、意外に空港からのアクセスも楽です。ですが周りは完全に原生林で、環境はどこの湖よりも圧倒的に素晴らしいんです。まさに6月のこの時期がいちばん釣れるんですが、東京にいた頃、6月は毎週末通っていました(笑)お金が全部交通費に消えていましたね。
阿寒湖は山の割と上の方にあります。山に囲まれていて、山が深いと必然的に森が豊かなんですが、周りは一部の温泉街とか、ホテル街を除いて、ずっと原生林が取り囲んでいるんです。なので、水が圧倒的に透明で綺麗ということと、そうすると必然的に生物が多様化するので、食物連鎖の上にいるマスがものすごく美しくて大きくなるんです。
ホテルが並んでいるところに大きな桟橋があって、そこに食事ができたり、釣り道具が借りれる建物があるのですが、その桟橋が実はすごく釣れるんです。そこは長靴も何も履かず、桟橋の上にスニーカーで行って、釣り道具を借りて、そこのお店の方に釣れる時間とか釣り方を教われば、結構簡単に釣れます。しかも6月から7月の中旬くらいまでは、簡単に釣れるいい時期です。温泉は素晴らしいですし、食べ物もすごくおいしいんですが、釣りを経験したことがない方は、ぜひそこの桟橋行ってください。桟橋のすぐよこにフィッシュランドという建物があるんですが、そこには僕のフライフィッシングの師匠がそこにいるんです。

もちろん、カヌーを借りて本気でやればもっと奥深いところにいって釣れるのですが、それはだいぶハードルが高いですね。ただ、釣りをしなくても、レンタルのカヌーでその辺をチャプチャプしているだけでも気持ちいいですし、そういうアウトドアなアクティビティがたくさんあるんですね。周りの山も、ちょっとした軽い登山靴があれば、歩けますし、絶景が見れるようなルートもありますし、ピクニックレベルでいけるようなルートもいくつかあるので、アウトドアが好きな方は完全にハマります。そうではない方でも気軽にできるので、ちょっとトライしてみていただきたいですね。


〜旅をしていると、いつかこういうところに住みたいなって思うことがあるのですが、そういう土地と出会った場合どうしたらいいんですか?

そうですね、通い詰めることですね。まさに僕にとって理想の場所が阿寒湖だったんですよ。そこの畔に暮らすフライフィッシングの師匠の生き方が僕にとって理想で、阿寒湖に通い、その師匠の元に通うということをやっていたんです。
とにかく、週末プラス1日、金土日とか、土日月とか、3日あれば色んな所いけますよね。それこそハワイだって行こうと思えばいけるし、近場のアジアの国にも行けるし、選択肢はいっぱいあるんですけど、僕は迷わず、2日以上の休みが取れたら絶対に阿寒湖に行くっていう形で、15年間レコード会社にいた時にそういうことをやっていました。とにかく、通っているうちに、段々なぜこの場所に惹かれるのかということがわかってきます。最初はただ魚が釣れるということだったのですが、だんだんそこに人との繋がりができたり、いろんな情報が入ってきて、そうすると、「絶対、決こういう暮らしをしたい」というのが自分でわかってきて、それでニュージーランドの湖に移住したんですよね。
みなさん経験あると思うんです。なぜかこの場所が好きで、また行きたいとか、一度行ったけど忘れられなくて、いまだに目をつぶれば思い出すというような場所は、ぜひもう一回行って欲しいし、出来る限り、通って欲しいですね。そうすると答えが見つかります。


四角大輔さんのお話し、いかがだったでしょうか。来週も引き続き四角さんのインタビューをお届けします。


「モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには 」(ライツ社)四角大輔著


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Stitched Up (feat. John Mayer) / Herbie Hancock
・Sweet Creature / Harry Styles
今週は「モバイルボヘミアン」として知られる四角大輔さんのインタビューをお届けします。

四角さんは、元々は音楽業界の売れっ子プロデューサー。ただ、会社員生活をしながら、四角さんはずっとこう考えていました。
「好きな釣りをして、湖のそばで半自給自足の生活をしたい」。
この想いを実現しようと会社を辞め、そして今は「モバイルボヘミアン」と名乗り、湖のほとりで半自給自足の生活をしながら、世界各国を旅しています。フライフィッシングをこよなく愛し、まさに「ボヘミアン」なライフスタイルを続ける四角さんの近況、そして最近の「自然体験」まで色々うかがいます。

〜「モバイルボヘミアン」の意味を教えていただけますか?
モバイルっていうのは移動するという意味ですよね。ボヘミアンは自由な人っていう言葉なんですが、これをくっつけた造語です。欧米ではモバイルボヘミアンと名乗る人がこの2〜3年で結構出てきているんですが、ただ旅をするだけではなくて、テーマを持って旅をする。旅そのものを記事に書いたりとかっていうことで、旅そのものがコンテンツになりながらも、旅の途中にインターネットを駆使して、クライアントさんだったりとか、編集者さんだったりとか、色んな人と連絡をとりあいながら、いろんなプロジェクトを同時に遂行しているような、そういう生き方をしている人のことをモバイルボヘミアンと呼んでいます。

〜四角さんの一年って、どんなサイクルで暮らしていらっしゃるんですか?
ニュージーランドの原生林に囲まれた湖のほとりに家がありまして、そこが僕のホームプレイスなんですね。その庭に小さな果樹園とオーガニックの菜園がありまして、そこの収穫物を軸に僕は年間スケジュールを立てています。ニュージーランドは南半球なので、日本とは季節が反対なんです。なので、こちらが冬、向こうが夏の間は半年近く向こうにずっといて、日々採れるものを食べています。そして、ニュージーランドが冬に入る、日本でいうと春くらいから、日本を軸に色んな国を移動するというサイクルを送っていますね。
ちょうど、7月の中旬くらいにまたニュージーランドに戻るんですけれども、ニュージーランドを出る前に仕込んだ種とか苗たちが、ちょうどいろんな動きを見せる頃なので、収穫をしたり、メンテナンスをしたりするために一度帰って、一ヶ月半くらいいて、またこんど旅に出るというような予定でいます。


〜四角さんの家があるニュージーランド、いまは冬の始まりくらいだと思いますが、どんな景色なんですか?
ニュージーランドの森は常緑樹なんですよ。イギリス人が入植して、ヨーロッパからいろんな人種が移住してくるにつれて、いろんな木々を持ってきたんですけれども、そういう街に人が植えた木は紅葉したり、落葉したりするんですけれども、ニュージーランドにずっと昔からある原種の植物は、基本的にずっとグリーンなんです。僕が住んでいる街、まあニュージーランド全体的にそうなんですけど、冬場に雨が降るんですね。つまり森たちにとっては、冬のほうが水分が多くなるので、元気になるんですよね。たとえばこんど7月に帰るとちょうど向こうは真冬なんですけど、想像するだけでわくわくするんです。森が喜んでいる感じで。自分の家に着いた途端、森が燃え上がっているような感じがあって、それが楽しみで帰るっていうのもあります。

〜先ほど、帰ったときに果樹園の手入れをするとおっしゃっていましたが、この時期はどんなものが収穫できますか?
ちょうど僕が6月の頭にニュージーランドを発ったタイミングで、庭のグレープフルーツの木がちょうどグリーンの実が大きくなり始めてたんです。例年だと7月の中旬には黄色になって、たっぷり収穫ができます。あとレモンですね。そのへんがいちばんメインです。あとは庭に幾つかの冬野菜を仕込んできたので、予定通り行けば、食べれるものもあるだろうなっていう感じですね。
野菜によっては夏でも冬でも採れるものがあって、たとえばケールとかルッコラとかは夏も採れるんですが、冬も継続して採れたりするので、意外に大根とか、そういう根菜類以外にも、葉物も冬は採れるんですよね。もしかしたら、ニュージーランドの僕が住む地方独特の気候なのかもしれないですけど、最近そのへんのサイクルがわかってきて、冬もより畑を頑張るようになってきました。


〜前回は、去年の10月にご出演いただいて、あれから8ヶ月ほど経ちますが、その間いろいろ旅されていましたか?
そうですね。アイスランドとか、キューバのほうまで行ってましたね。

〜その旅のなかで、印象に残った森や自然はありましたか?
やっぱりアイスランドですかね。アイスランドもニュージーランドも森が有名で、ニュージーランドはいま、電力の80パーセントが再生可能エネルギーになっていますが、そういったエコな国のランキングでいつもニュージーランドの上にアイスランドがいるんですよ。ですので、ずっと行きたくて、去年やっとそれが実現しました。アイスランドは再生可能エネルギー100パーセントなんですよね。全部自然エネルギーで電力をまかなっていて、どんな国なんだろうって。
やっぱり行きましたら、自然がすごく豊かで、環境が厳しいので、ニュージーランドとはまた違う、日本の豊かな森とはまた違うんですけど、独特の美しい森がありましたし、いい森があると海がいいんですよね。つながっているので。ニュージーランドもそうですし、日本でも屋久島とか、森が豊かだと海が美しいっていう場所がいくつかありますけど、まさにそれを体現しているような国でしたね。


今回の四角さんのお話、いかがだったでしょうか。来週も続きをお届けします。

『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』四角大輔×本田直之
四角大輔 著


【今週の番組内でのオンエア曲】
・HOLIDAYS / 木村カエラ
・Castle On The Hill / Ed Sheeran
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