2012年5月21日

5月21日「東北コットンプロジェクト」

田植えの時期を迎えたこの時期、5月19日に仙台市若林区荒浜地区の水田でコットンの種蒔きが行われました。
繊維、アパレル、流通など、多くの企業が参加している「東北コットンプロジェクト」です。

水田に蒔かれた種は、なぜ米ではなくコットンなのでしょうか。


◆発起人の一人、綿の栽培を技術面からサポートする大正紡績・近藤健一さん
 太平洋の塩分率は3.5%。(津波を受けた土壌は)1ヶ月浸かると塩分率が1%ぐらい上がる。米なら0.2%、大豆は0.1%を超えると生育しない。でも綿花は1.2%でも生育する。綿花は植えると塩分が抜けるので、除塩の目的もあって提案をした。
 瀬戸内や有明海など日本の埋め立て地は、塩分が高いのでコットンを植える。2〜3年すると米、大豆、イチゴなどを植えることが出来る。自然の除染効果がある。宮城県名取でもにもコットンを植えたが、ほとんど1年で塩が抜けている。
 離農者が増えると大変。すぐに何か仕事がないと生きていけない。特に農家は体を動かすのが生きがい。その人たちの仕事を奪うのが一番残酷。
 価値の高いものを農家が作り、有名ブランドに売れば、お米の値段とは異なり、高く売れる。



近藤さんによると、1本の木から収穫できるコットンはおよそ300グラム。
これはTシャツ1枚分に相当します。
今回蒔いた種からは、およそ1万4000枚分のコットンが採れる計算になります。


◆10軒の生産者を取りまとめる、仙台東部地域「綿の花生産組合」組合長。赤坂芳則さん
 何もしないでいたら体もだめになるし、農地も荒れ放題。収入もない。だからお金になるものをやりたい。綿花がきちんと採算が取れるとなれば、やりたいというところが出てくるんじゃないか。
 この地方では初めての挑戦だし、綿花って夢がある。ここから生まれた綿花が日本中の大きな企業が商品化、販売まで手掛けてくれる。一般的に農家の悩みは「作っても売れない」ということ。
 生産者と農業と商業が一緒になったプロジェクト。これなら続けられる。こんなにすごいプロジェクトはないと思う。



今回種を蒔いたコットンは、秋に収穫し、来年の春の製品化を目指しています。




【東北コットンプロジェクト Official Website】

【東北コットンプロジェクト on Facebook】
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