2015年3月15日

3月13日 長渕剛さんからのメッセージ

東日本大震災・被災児童自立支援プロジェクト「サポートアワーキッズ」の、3月のイベントに参加する長渕剛さんのメッセージをご紹介します。

「サポートアワーキッズ」は、数多くの困難の中、被災地で生活をしている子どもたちのために、出張授業や海外ホームステイなどを通じて、継続した支援活動を続けているプロジェクトです。
この春は、元ヤンキースの松井秀喜、デレク・ジーターを中心に、豪華メンバーが集う21日「春分の日」の「トモダチ・チャリティ・ベースボール」と、それに先だって来週月曜日に行なわれる「チャリティー・オークション・ディナー」、ふたつのビッグイベントが控えていますが、長渕さんはその両方に出演。ライブを行うほか、チャリティー・オークションにも出品をされます。

プロジェクトに参加されるその思い、こう語っていらっしゃいます。

◆君は独りじゃない
やっぱり子どたちは「未来」。で未来なき未来に遭遇したように思ったのが、震災の時だった。僕も初めてそれを体感した時、この先に未来はあるのだろうか、歌を唄ってる場合じゃないんじゃないかと混沌とした不安の中に突き落とされたのを今でもはっきり脳裏に焼き付いている。その中でも子どたちが一所懸命に風に吹かれながらも懸命に笑顔で無きグラウンドの中を走ってる姿を見ると、それが我々大人たちには希望になった。そういった意味では、何を信じたらいいか分からない、子供たちの不安というものに、我々大人が凛と立って、“こっちだよ!”“独りじゃないよ!”って、指し示してあげること、それが一番素晴らしことかと思って、僕は今回のチャリティーに心から賛同している。
“独りぼっちじゃないよ”っていうメッセージは、ずっとギターを持ち始めてから唄ってきたテーマ。いたいけない小さな命、子供たちの心の中に「独りぼっち」を作ったらいけないと思う。そういった意味ではひとつの空間の東京ドームにこういった方たちが、もちろん僕も参加しますが、子供たちのために一生懸命野球教室やったり歌を唄ったり楽しい祭典になると思うので是非来て欲しい。僕はギターを持って参じます。チャリティー・オークションでは使ったギターや新しく新調したギターを持って行くのでぜひ活用して欲しい。


3月16日、東京、ANAインターコンチネンタルホテルで行なわれる、「チャリティー・オークション・ディナー」では、長渕さんをはじめ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンの使ったギター、アンディ・ウォーホルの描いたミック・ジャガーのリトグラフ、元ヤンキースの松井、ジーターのサイン入りボールなどなど、びっくりするようなレアなアイテムが勢揃い。着席ブッフェスタイルのディナー付きイベントになっています。

一方、21日、東京ドームで行なわれる「トモダチ・チャリティ・ベースボール」は、巨人・原監督がプロデュース、日ハム・栗山監督や、松井、ジーター、大谷翔平選手らが参加する、夢のような野球教室「ベースボールクリニック」。そして、Teamジーター 対 Team松井による夢の対決も実現。両監督の指揮のもと、在日アメリカ人のジュニアユース選抜と、東北3県の中学生選抜が対戦します。「代打オレ!」という場面があるかもしれないそうです・・・

参加、観覧希望の方は、ぜひ「サポートアワーキッズ」のオフィシャルページを訪ねてみてください。

両方のイベントに出演され、ライブを行なう長渕剛さん。何度も足を運んでふれあってきた、東北の子供たちへ向けてのメッセージです。

◆君たちの事を忘れていない
とくに石巻は何度も足を運んだ。それから福島の子供たち、僕のふるさとの鹿児島に招いて、海につかったり魚追いかけたり・・・
ずっと君たちの事忘れていない。またチャリティーに参加して、また一所懸命唄う。会えるのを楽しみにしている!


「サポートアワーキッズ」の、3月のイベント、16日月曜日に行なわれる「チャリティー・オークション・ディナー」と、21日「春分の日」の「トモダチ・チャリティ・ベースボール」に参加されます、長渕剛さんのメッセージをご紹介しました。

「サポートアワーキッズ」サイト

2015年3月12日

3月12日 岩手県大槌町 小林寿美さん4

岩手県・大槌町の高校生語り部・小林寿美さん。

◆1年前・・・
‐ことみちゃん自身はこれから大槌で暮らしていく上でどんな町になっていってほしいと思いますか?

きれいなお店が欲しいとかは全く思わないんですけど、住民が愛着のもてる町、海が見えて海の匂いがするねとか、建物とかじゃなくて体で感じられる部分を失いたくないなって思います。

‐ことみちゃんの今の将来の夢を聞きたいな。

う〜ん、仕事とかは大槌に関われる仕事がしたいんですけど、ほかの町のこともあまり良く分からないんですけど、でもぜったい大槌ってなんかすごい場所なんだなって勝手に自分で思っているので、もっと勉強して多くの人を呼んで大槌の魅力を伝えたいなって思います。


1年前。小林寿美さんは、町と自分の将来をこんな風に描いていました。
あれから1年。
町は復興へ向け大きく姿を変えはじめました。
寿美さんはその変化に戸惑い、描いた将来に迷う時期もあったと言います。

そして今年3月1日。寿美さんは大槌高校を卒業。
町の魅力を伝えることのできる仕事に就きます。
いまの気持ち、未来の自分へむけた想いを、「手紙」に託してくれました。

『10年後の私へ。

あなたはまだ、大槌好きだって自信を持って言えていますか。言えていたらうれしいです。
10年前のあなたは大槌の祭りのことばかり考えたり、大槌弁丸出しで話したり、大槌で生まれた幸せを感じていました。そしてたくさんの人と触れ合いたい、大槌に人を呼び街の魅力を伝えられる人になりたい。大槌にかかわる仕事がしたい。そんな大きな夢ばかり抱いていました。

今のあなたは、自分の見ていた夢を歩いていますか?

10年前のあなたはたくさん悩み、もがいていましたね。本当に苦しい中で人生の選択をしてきましたね。でもあなたは、時には休みながらもゆっくり歩き、ここまでくることが出来ました。

もし道が見えなくなっていたら、夢を失いかけていたら、自分に言ってあげて下さい。
「大丈夫。あなたは一人じゃない。遠回りしたっていい。その時間は絶対に無駄じゃないから」。
10年前、苦しかった時に支えてくれた大切な人が教えてくれたよね。
「ドジョウは、鯉にはなれない」って。
あなたはあなたらしくあればいい。
その笑顔を忘れず、毎日を大切に過ごして下さい。

10年前の私より。 小林寿美』



寿美さんは、4月からは隣町・釜石のホテルで社会人として歩み始めます。
反対の声もあったようですが、大槌と、さらに釜石の魅力も案内できる、この仕事を選んだそうです。

震災の時、中学生だった子が社会人に。町の復興と、人の成長。これからも、両方を見届けていきたいと思います。
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パーソナリティ 鈴村健一

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