2014年9月23日

9月23日 ツール・ド・東北2014 ?

9月14日に開催された、『ツール・ド・東北2014』のレポートです。中西

このイベント、地元の方が参加者に宿泊場所を提供する「民泊」も大きな魅力の一つ。 ツール・ド・東北 実行委員会・事務局長の須永浩一さんに伺いました。

◆民泊から生まれた繋がりも!
民泊も非常に満足度が高かったみたいで、宿泊した人も泊めた人(ゲストとホスト)どちらも、すごく良かったと言っている。ある人は「もう来年の分も予約しちゃった」と去年はおっしゃっていて、実際に今年もお泊まりいただいている思う。震災の時にたくさんの方にお世話になった、ボランティアがたくさんきて泥かきや片付けを手伝ってもらったので、「一対一じゃないけどわれわれが恩返しがしたい」ということをおっしゃっている。来てくれる人を歓迎したいということで、訪問してくれた人をおもてなししたという。泊まった人も交流ができて震災の話が伺えたということで、たぶん大会が終わった後も年賀状のやりとりをするとか交流が続いている。我々としてもツール・ド・東北をきっかけに東北とのツナガリができて応援できたら良いなと思っていたが、今では参加者側と受け入れる側が自ら動いているんじゃないかなと思います。


今回は大会の規模も拡大、民泊の数も大幅に増えました。そのうちの一軒が、石巻市・不動町の大崎春男さんのお宅です。イベント前日、参加者のために奥様が腕をふるう台所からは・・・たまらなくいい匂いがしてました!

◆復興のためのおもてなし!

スタッフが台所を覗いてみると、そこには大さんの奥さまがせっせとお料理をしている最中でした。メニューはホヤ、昨日作ったという自家製の塩から、そして昆布にオデン、さらに鶏肉を煮てこれから揚げるんだとお母さん。さらにサンマのお刺身、アサリのバター蒸し、おからのサラダ・・・。



まるで旅館みたい!お母さんは「せっかく来てもらうんだから。居酒屋にこれから変身」と笑顔に。

間もなくやってくるのは関東からの参加者4人。「震災のことも色々お話聴いてもらいたいし見てもらいたい。ツール・ド・東北今年も開催するということで、うちも今回はじめて応募したんだけど少しでもあの震災の時にみなさんにお手伝いいただいて、ボランディアなどでご支援いただいたので、私たちが今できる恩返しっていうか、復興に少しでも役に立つようになれば言いなと、今回応募をさせて頂いたんです。今回来てくれる人が、ああよかったなと、温かい気持ちになって帰って頂いて、ツールド東北で景色を見て何かを感じて頂けたらね」

そして、町内会長として震災直後は町民の避難生活を支え続けた大さん。ご自宅も1階部分を被災。泥かきなどボランティアの助けもあり、自宅を再建できたので、その恩返しのために民泊に応募したと話します。

また大崎さん「お酒好きな人に泊まってほしい」と希望。実際、関東から4人のお酒好きが、お酒持参でやってきたそうです。ということで大会前日の夜、大崎家はおおいに盛り上がったようですよ・・・。




(※番組取材班も、色々とごちそうになっちゃいました。本当にありがとうございました!)

明日も、ツール・ド・東北のレポート、お届けします!

2014年9月22日

9月22日 ツール・ド・東北2014 ?

今週は9月14日に開催された、『ツール・ド・東北2014』のレポートです。東北の復興を願い、自転車で沿岸部を走り抜けるこのイベントに、中西哲生も去年に続き今回も応援大使として、参加してきました!




◆規模も拡大!ツール・ド・東北が帰ってきました!
「さあいよいよスタートです!ツール・ド・東北2014が1年ぶりに帰ってきました。今年は参加者が前回の1500人から3000人、倍に増えています。今回は気仙沼までの220kmというすごいコースも用意されていて、とにかくたくさんの方々、たくさんの場所で東北の復興を色んな方に見て頂きたいなと思いますし、それを堪能できるかなり激しいコースになっています。僕自身も1年ぶりに同じコースを走ることで、今回は女川までの20キロを走った後、逆に自分が走っている方々をサポートする側に回って、気仙沼のエイドステーションでサンマの蒲焼き丼をみなさんに振る舞いたいと。僕も食べますけどね(笑) 東北の方々とたくさんふれあって1日東北を味わい尽くしたいと思います!


ツール・ド・東北は前回同様「ファンライド」、つまり順位を競わず景色を見ながらサイクリングを楽しむスタイル。ですから、自転車初心者から上級者まで、本当に幅広い方が参加できます。2回目を迎え、規模も、参加者の数も拡大!より大きなイベントに成長していました!

このイベントの魅力、そして目指すものは何か。ツール・ド・東北 実行委員会・事務局長の須永浩一さんに伺いました。

◆東北の食と、景色と、人との出会いを楽しんでほしい
震災から2年、3年と経過して被災地のことを考える機会がなくなりつつあるなかで、被災地に来るきっかけを作りたいなと思ったんですね。スポーツには広がりがあるし、日本中から人が集まるものをやってみたいということで企画しました。参加された方々は非常に満足度が高かったように伺っています。特に大きいのは3つ。ひとつはエイドステーションの食べ物がおいしかった。これは地元自治体、青年会議所や商工会の人たちにお手伝いいただいて地元の名産品を出して頂いた。普通自転車の大会ってバナナやチョコレートが出るんですが、それぞれの土地の一番美味しいものを出して頂いたのだがそれがとても評判が良かった。もう一つはコースの途中に仮設住宅とかたくさんあってご苦労されている方がたくさん住まわれているんですが、そこを自転車で通るとみなさんが旗を持って「がんばれ!」と応援してくれたというのを伺いました。日常生活ではその人たちの方に、頑張れと応援したいのに、逆に応援して頂いたことに「感動して涙が出そうになった」という言葉もあった。コースもリアス式の地形の中で上り下りのアップダウンが激しい。登りきると海が見えて景色がキレイだったりと変化に富んでいるのと、震災の遺構をみて考えさせられたというお声も頂いた。ファンライドとして楽しく美味しく、そして一方でご苦労されている方々、被災で壊れてしまった町を見てまだまだできることはたくさんあるんじゃないかというお声をたくさん頂いて、そういうことを積み重ねて行って一年に一度のお祭りにできたら言いなと思っています。「ツール」という名前を使っているので複数の都市を結んで複数日をかけて行くというのが理想の姿だと思っています。そのためにどんどん距離を伸ばして行こうというのを最初から考えていて、まずは石巻をスタートして一日で帰ってこられるくらいの距離でどこまで行けるんだろうと考えた時に気仙沼が一つ大きな都市としてあった。気仙沼も被害の大きな場所で、そこまで行ってみたいという参加者の声もあったので今年はちょっとコース取りも苦労したが気仙沼までのばすことができた。僕が一番気に入っているのは南三陸の神割崎というエイドステーションがあって、そこからさらに志津川に行く途中にちょっと松島っぽい景色のところが何カ所かあって、そこは一瞬しか見えないが松島のように島がいっぱいあって海の感じもすごくキレイだと思いますね。


明日は、ツール・ド・東北の大きな魅力の一つ、地元の方々による、「民泊」についてお伝えします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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