2014年7月29日

7月29日 石巻STAND UP WEEK 2014 その3「石巻夕凪ダイニング」

東北地方も梅雨明け!きょうも、宮城県石巻で開催中の、スタンドアップウィークのレポートです。

今年のテーマは「未来づくりの見本市」。石巻の市街地各所で、50を超えるコンテンツが、展開しています。今日は、その中から「食」のコンテンツを一つクローズアップ!

場所は、旧北上川のすぐそば、「松竹」というお店の目の前にある広い屋外スペース。ここに期間限定でオープンしたレストランが「石巻 夕凪ダイニング」です。ちょうどたそがれ時。食事を終えてデザートを待つお客さんに話しかけてみました!



◆「石巻のいろんなシェフを味わえる」
(お客さんの声夕凪ダイニングは絶対にこなきゃと思って。石巻のいろんなシェフのお食事を1回で味わえる、すごいなと思って申し込みました。今ちょうどメインが終わったところですが、最初からすごかった。
ウニのカラが動いているような新鮮なウニとジュレ、メインがアイナメのフレッシュな焼いたもの、アワビの酒蒸し、観たこともない創作料理が出てきて、夕凪レストランというように
ちょうど夕焼けが石ノ森萬画館のほうにかかって、川面からくる風が気持ちよくて、お酒も進んで最高です。ただの酔っ払いになっています(笑)


この夕凪ダイニングでは、400年の歴史を持つ老舗『松竹』、創業100年を越す老舗『割烹滝川』をはじめ、石巻の腕利き料理人が、地元食材を使い、腕を振るいました。アイデアを考えたのは、地元を代表する老舗『松竹』の、14代目! 阿部久利さんです。

◆老舗14代目が提案する「僕なりの見本市」
夕凪ダイニングは若手のシェフ5人と、三夜限りのスペシャルディナーということで、夕暮れ時の良い時間帯を狙って外でディナーを食べる企画がいいんじゃないかということでやらせてもらった。ヨーロッパに行くと結構ポピュラーに外で食事するというのがあるが、石巻は意外と食事もクローズドで召し上がる文化なので、せっかく夏でも夕暮れは涼しい環境なのだから、涼みながら、焼き鳥やバーベキューじゃなくてちゃんとしたお料理を楽しめる場所があればいいかなと。こういうのも一つの文化だと思う。石巻の未来を語るうえで、こういうのはどうですか、という僕なりの見本市。新しいものを今回は見せるというのがスタンドアップウィークのテーマ。ここから何か生まれて行けばいいなと。


・・・さて。この夕凪ダイニング、期間は7月27日(日)までの3日間・・・。でもせめて、頭の中で想像して楽しみたいですよね!?



◆自慢の料理で胃袋をつかめ!!
今回は鮎川産のアイナメをメインで。神経締めといって活じめの一種。生きた状態で脊髄を抜くことで死後硬直させない、肉の鮮度をできるだけ保って熟成させるしめ方。漁師さんや仲卸さんの中でも、今までやってこなかった技法で付加価値を付けて魚を流通させるという、新しい考え方の若手の方もいらっしゃる。そういう方と今回ははじめてこの企画を通じて繋がった。今後もなんらかの形でやっていくと思う。トマトも実は石巻が名産地。地元の完熟トマトをソースに仕立てたが、ただのソースじゃ面白くないのでリンゴのチップでスモークをかけた。いぶされた香りが鼻に抜けるトマトソース。アイナメと一緒に召し上がっていただく。これは三陸産のアワビとワカメを酒とこぶで蒸しあげて、肝とカニみそとイカすみを入れたソースで食べていただく。美味しいです。まさしくそれが見本市。全体としてはコース仕立てだが、その一皿一皿が、各お店の「これぞ」という一品。看板じゃなくて味でお客様の胃袋をつかむという意味でも、見本市になりえるのかなと。



もちろん、石巻にいけばそれぞれの料理人の最高のお料理は、それぞれのお店で頂けます。夏休み、ぜひ食べに行きましょう!

2014年7月28日

7月28日 石巻STAND UP WEEK 2014 その2

今朝は、宮城県石巻からのレポート。まさに今、石巻は町全体が、お祭モードです!

石巻最大のお祭り、7月31日・8月1日の「川開き祭り」に向け、地元街作り団体 ISHINOMAKI2.0が主催する大イベント スタンドアップウィークが、先週末からはじまっています。

2011年にはじまり、今回で4年目となる今年のテーマは『未来づくりの見本市』。市内のいたるところで、町の未来を予見させるコンテンツ、子どもから大人まで楽しめる催しが楽しめます。その数は50を超えます!

その初日、25日(金)の模様からお伝えしましょう。この日、イベントの幕開けとともに、一本の特別列車が仙台駅を出発しました。乗客は全員、石巻に興味を持ち全国から集まった人たち。彼らを乗せ 走り出した列車の名前は、「石巻アイデアトレイン」です!



◆被災地発 未来行きの列車、出発進行!
(※拍手)どうもみなさんこんにちは。ISHINOMAKI2.0の松村です。いよいよ出発しました。STAND UP WEEK2014の開幕を告げるこの列車は、本当に「被災地発⇒未来行き」というような列車です。
このマンガッタンライナーというのは石ノ森章太郎のキャラクターに彩られた特別列車です。たんに受身のイベントではないです。みんなで未来を創っていく時間。ぜひ今までになかったようなアイデアを出して、被災地の復興だけでなく、この国の、あるいはこれからの世界の新しい1ページを作れればいいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。


漫画家 石ノ森章太郎さんの作品が描かれた、2両編成の列車、マンガッタンライナー。三陸沿岸を走るJR仙石線が、震災の影響で一部不通のため、現在は、内陸を走るJR石巻線の区間を、週末限定で運行しています。



仙石線は、来年 完全復活の予定。石巻アイデアトレインは、まもなく石巻に“ツナガル” 仙石線を使った「未来のアイデア」を出し合う企画でした。

◆列車は未来のアイデアを乗せて走る!
・「僕が思いついたのは、揺れる車内で筋トレ列車(笑)座っている人用のメニューと、吊り輪を使っている人のメニューの2つを考案すれば、それだけで1時間のブートキャンプが組めると思う。あとはヨガとか気功とか、揺れる社内を逆に生かして安定力を鍛えるみたいな。そういう提案をさせて頂きました」(拍手)

・「こんにちは、東京から来ました。考えたのは各停・おばちゃんのおかずが食べられる列車。せっかく石巻まで行くのなら特急みたいに仙台から石巻まで止まらないのはもったいない。せっかく駅があるのだから、それぞれの駅に止まってそこの近所に住んでいるおばちゃんが窓を開けておかずを出してくれる。それを試食してすべて食べつくす。一日くらいかけるような列車の旅ができたら楽しいなと思います。」

・「千葉からきました。私のアイデアは、鉄っちゃんなんで鉄っちゃんらしっく、小保田なので小畑の運転区、ここは入れないと思うんですが、ここから石巻を経由して石巻貨物ターミナルまで普段は誰も入ることのできないところを全部乗せると。こういうツアーはどうでしょう。貨物ターミナルは場所が余裕があるのでビアガーデンをやるということで、ミステリーツアーであれば、かなりマニアックな人たちがくるのではないかなというのが私のアイデアです。以上です」

・「(女性)今回わたしが考えたのは、ルーフトップトレインを作るという案です。私が今回仙台の友達に、仙石線のいいところって何か聞いたら、仙石線はとにかく景色がいいという。海岸沿いの海の景色がすごく素敵なんだと言っていて、そういえばバスにはあるけど電車にはないなと思って、ちょっとデンジャラスかも知れないですけど(笑)これはぜひ実現させて頂きたいなと思います」




◆行かないと体験できないこと
素晴らしい景色をバックグラウンドに素晴らしいアイデアがいっぱいでてきたのは、本当に素晴らしいこと。これを一つにまとめたりするのはあんまり意味がなくて、みなさんが思っていること、今後も出てくることをどんどんやっていけばいいかなと。もしかするとこのアイデアトレインというのは、サイクルトレインもあるし太巻きトレインもあるし、おじいちゃんトレインもあるし、なんでもインターネットやYOUTUBEで観られる時代ですが、実際に乗ったり走ったりしないと体験できない。それがその場所にくる理由。そういった体験が今後できるといいなと、2.0のメンバーはいつも語っていたりします。




最後のコメントは、ISINOMAKI2.0のクリエイティブディレクター、岩井俊介さんです。



今回、列車内で生まれたアイデアは、それぞれ車窓に張り出され、アイデアトレインは石巻駅に到着。



参加者たちは、石巻の観光協会を訪問して協会の会長との意見交換を行いました。会長からは「少なくとも一つは、アイデアを実現させましょう」と、具体的な回答もあったということです。本当に形になる日は近そう!また、来年復活するJR仙石線も、協力に積極的な姿勢を見せています!

あしたも、石巻STAND UP WEEK 2014のレポートをお届けします。

ISHINOMAKI STAND UP WEEK 2014 ホームページ
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パーソナリティ 鈴村健一

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