2014年6月18日

6月18日 雄勝学校再生プロジェクト3

引き続き、宮城県石巻市の北東部、雄勝町から、「雄勝 学校再生プロジェクト」についてお伝えします。

廃校となった小学校の、木造校舎を改装して、漁業や農業などの自然体験を楽しめる宿泊施設にしようという取り組み、『雄勝 学校再生プロジェクト』。



現在、着々と進む改装作業は、ほとんどが、各地から集まったボランティアの手で行われています。また、改装にかかる様々な資金も、このプロジェクトに賛同する全国の想いが集まったものなんです。

Sweet Treat 311理事の油井元太郎さんに伺いました。

◆テーマ別に 資金募集
現状、この学校を再生する資金は広く個人、団体さまざまな方からお願いして集めている。その一つのメインとなるのがクラウドファンディング。我々はシューティングスターと言うサイトを使って昨年10月から毎月テーマを変えて12か月連続で12のテーマが続いていくことで最終的には学校が完成するというストーリーでやらせて頂いている。例えば6月はバスルーム、お風呂を作る。地元の方々やここに宿泊する方々が使える入浴施設を作るというテーマで募金を集めている。毎月違うテーマでお金を集めて最終的に学校が完成するという形でやらせて頂いている。お風呂は地元の方が一番期待している場所だったりする(笑) 漁師さんも「毎日入りに行くよ」と言って下さっている。そういった場所を作るご協力を、なかなか東京や全国にいらっしゃる方は雄勝には来られないと思うが、せめてそういった形でご協力いただければと思う。


このように、テーマ別に繰り返し資金を募る方法は、『ブロックファンディング』と呼びます。現在行われている資金募集は、ひと口500円から20万円までが選べて、資金を出した方には、見返りとして「ギフト」がもらえる仕組みです。

ギフトはいろいろあって、例えば、3000円寄付すると雄勝の「復興手ぬぐい」、7000円だと、雄勝の海の幸を堪能できるパーティーご招待権、10000円だとなんと雄勝のとれたて牡蠣20個!

しかも、そのお金で、古い校舎が少しずつ生まれ変わっていくわけです。例えば、こんな楽しげな道具も、寄付によって生まれ変わることになります!



◆全長60メートル、ジャンボ滑り台!
この学校は山に囲まれていて、学校の横の斜面に60mの滑り台がある。この滑り台は日本でも一番長いと言われている。元々地元の漁師さんたちがウニ漁で稼いだお金を学校に寄付して作ったという。山間の学校なのでどうしても校庭が狭い。そこでなんとか体力をつけるために、山の斜面を滑り台を滑るために駆け上がることで体力がつくのではないかという地元漁師さんたちの考えで作られた。だいぶ錆びてきてしまってきているが、シューティングスターでお金を集めて修復費用が集まっているので、ここもオープンまでに直して実際に訪れる世界中の子どもたちが楽しめるような滑り台にしたいと思っている。あれです。(うっそ?危険!!) 斜度がだいたい40度くらいあって、スキー場の上級コース、またはウォータースライダーのような形ですね。かなり斜度がきついですね。(油井さんは滑ったことは)いつも滑っています。すごく楽しい。あのエリアは滑り台だけじゃなくて元々アスレチックフィールドのような仕掛けがたくさんあったと聞いているので、そういうものもこれからどんどん作っていくことで、山の中で子どもたちがのびのびと遊べる環境がすごく大事じゃないかな、整備していこうと思っている。




雄勝学校再生プロジェクト shootingstar

2014年6月17日

6月17日 雄勝学校再生プロジェクト2

引き続き、宮城県石巻市の北東部、雄勝町から、「雄勝 学校再生プロジェクト」についてお伝えします。

廃校となった木造の小学校校舎を改装して、漁業や農業などの自然体験を楽しめる宿泊施設にしようという取り組み、『雄勝 学校再生プロジェクト』。

現在、校舎は床がはがされ、これから改装が進んでいくことになるのですが、その作業のほとんどは、地元の方や県外からのボランティアによって行われています。このプロジェクトの事務局となっている
Sweet Treat 311理事の油井元太郎さんに伺いました。



◆地元、県外の人々の手で
元々ここは公立の旧桑浜小学校という学校だったので卒業生がいまだにたくさんいらっしゃる。お金を集めて新しいものを作るのではなく、今あるあるものを活かして修復、今後も使えるようにしようということで、地元の方々と話し合って、床をはいだり壁をはいだり床下にたまっていた土砂を取ったり、やれることはすべて手作業で、地元の方々、石巻の子どもたち、そして日本全国から大学生社会人、家族ずれなど2000人以上が集まって、みんなで学校を作ろうという想いの元に、毎週末にたくさんの方が全国から集まって学校づくりに関わっている。

雄勝は硯石の日本一の産地で、古くからスレートの屋根や壁がある。この学校も屋根が全てスレート。東京駅もそう。なんとかこの屋根を活かそう、雄勝を象徴する屋根なので、職人さんがはがした90年物の屋根材をボランティアとともに磨いた。コケなどの付着、風化したものをきれいに磨きなおして職人さんが張りなおしている。そういったところも手作業でできることはやっていこう。ムーブメントにしていきたいということで盛り上がって屋根が完成した。今後は地元の方にとっても、自分の学校を直しているという意識になるし、ボランティアも今後将来子供を連れて遊びに来る場所を作っているという発想で関わってもらっている。オープン後に来ていただくのも大事だが、完成する前から関わってもらうことも、楽しいし、環境も食べ物もおいしくて、人も素敵な人が多い。訪れていただくことも我々にとっては嬉しいしぜひお願いしたい。


現在も、このプロジェクトではボランティアの参加を呼びかけています。

雄勝再生プロジェクトHP
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パーソナリティ 鈴村健一

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