2014年4月21日

4月21日 Googleの被災地支援1

今週は、あのGoogleが続けている被災地支援についてお伝えします。

インターネット検索大手Googleは、大規模な災害が起きた時に必要な情報を 提供する仕組みを整えています。それが、「Google クライシスレスポンス」です。広報部 富永紗くらさんに伺いました

◆クライシスレスポンスという“情報の支援”
まさに災害が発生した時というのは、自分の大切な人がどこにいるのか、何が起きたのかという情報が欲しい。それをインターネットの力でアクセス出来るようにするというのは、我々がまさにミッションとしてやるべきところということでずっと実は活動をしている。Googleでは2005年のハリケーン・カトリーナが最初にクライシスレスポンスを実施したものになる。その時からパーソンファインダーだったり地図の情報にアクセスできるようにするということをしている。例えばハイチであれば、地震のあと航空写真を撮影して提供するというようなこともしている。現地にレスキューへ向かう方々が、どこにどういう施設が以前あったのかということが見られる、どこに行かなければいけないのかという判断が出来る。今どうなっているのかが分かれば、どのルートでそこにアプローチすべきなのか、など整理ができる。その一環として日本でも2時間以内に安否情報を検索できるパーソンファインダーの提供から初めて、航空写真は48時間後くらいから。通過できる道路を見せるものについては72時間後に地図を提供していた。

実際、被災者の安否確認サービス「パーソンファインダー」が、ネット上に公開されたのは、東日本大震災発生から1 時間 46 分後でした。そして震災から3ヶ月後の2011年6月。Googleは、私たちもよく利用する、グーグルマップなどの仕組みを活用した別のプロジェクトもスタートさせました。

◆未来へのキオク
Googleでは発災直後、情報にアクセスできるというところで尽力させて頂いたが、そこから、現地の方と何度もお話をする中で、きちんと記録を取っていくこと、アルバムが全て流されてしまった方たちが、どうかして思い出みたいなものを取り戻すことは出来ないか、というところから「未来へのキオク」というプロジェクトがはじまった。一番最初は携帯電話や貴方のアルバムの中に残っている東北の懐かしい風景をウェブに上げることで、色んな人がそれを共有することが出来る。顔も知らない誰かが、貴方の欲しいと思っている景色をもしかしたら持っているかも知れない。ぜひそれをウェブ上でシェアしませんかというもの。そこからヤフーほか色んなところと協力し、今では6万件以上のユーザーから寄せられた画像やビデオが未来へのキオクでご覧いただけるようになっている。未来へのキオクでは、今も東北の美しい景色、震災前の画像をまだまだ募集しているのでぜひサイト上からアップロード、ご参加頂ければと思います。


この「未来へのキオク」では、360度パノラマで町並みを見ることができるサービス「グーグルストリートビュー」も活用されています。被災地の「震災前と現在」の町並みを、ストリートビューで比較してみられるようになっています。

明日は、Googleによる、被災地のビジネス支援についてお伝えします。

Googleクライシスレスポンス

未来へのキオク

2014年4月18日

4月18日 復興グルメF1大会5 【宮城県気仙沼・メカライスバーガー】

復興グルメF1大会の模様、5日間にわたってお届けしています。



F1大会は、宮城県気仙沼と、岩手県・大槌の仮設商店街同士の交流をきっかけに、去年1月に生まれたイベントです。 イベント立ち上げで、中心を担ったのが宮城県・気仙沼復興商店街 南町紫市場。もちろん先週の第6回のイベントにも参加していました!

◆被災地三県を食でつなぐ
うちの仮設の商店街が開店してから1年間くらい経って、それまではがむしゃらに前ばかり向いていたんだけど1年経って余裕が出てきた時に、他の仮設の商店街はこういうことをしているんだとか、本設に向けてこういうことを考えているんだなというのがわかりはじめたので、被災地三県がどうにか繋げないかなと、被災地間交流の意味を込めてこういうイベントにしたわけです。やっぱり被災地間交流の大切さ、情報が欲しいということ、行政ではなかなか仮設商店街の情報までは日を当てられないので、自分たちで今どういうことをやりたいのか、やっていけばいいのかが、本当に手に取るようにわかってきたので大変ありがたいイベントになったなと思っている。第1回はサンマティーヤ。サンマの佃煮を手で割いて、カレーマヨネーズで味付けして野菜とトルティーヤの皮でくるくる巻いて食べる。それが第1回で優勝した私たちの作品です。今でも商店街に来れば出しているので、F1グルメの最初の目的である「商品をずっと継続的に出せるようなものを出していこうね」というのにはぴったりだったが、それ以降はなかなかコストが高かったり実現できていない。ただ、今回のメカバーガーはなるべく商店街で出せるようにしたいと思っている。メカバーガーは、気仙沼で獲れるメカジキを甘辛くにつけてライスバーガーに挟んで、辛子マヨネーズと野菜でトッピングして食べてもらうという商品です。




お話伺ったのは、気仙沼・南町紫市場の、坂本正人さん。最後に、復興グルメF1大会、立ち上げメンバーとしてメッセージを頂きました。

◆足りないこと、やるべきことが分かる
被災地はどこでも、周りに人がいないところで商売をやっていたり、亡くなった方も大勢いて、思うように前の商店街を再開できない人たちもいっぱいいる。そういう中でこうしたふれあいは心強いし、本設に向けて自分たちが今足りないこと、やらなければいけないことを他の商店街の方々に教えてもらったりして本当に助かっている。復興グルメF1大会は食を大切にした三陸の人たちの想いのあるイベントなので、ぜひ三陸の味、三陸といっても結構(距離が)長いので、みんなそれぞれ違うものを持っていますので、その味をいっぱい食べて、被災地のことを忘れないで欲しい。




復興グルメF1大会Facebook

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TOKYO FMからのお知らせです。
東日本大震災以降、被災地の復興の様子を日々お伝えしているTOKYO FMのプログラム、「LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト」が編集した、「LOVE&HOPE〜防災ハンドブック2014」が、このほど完成しました。過去3年間、番組の取材を通じて、被災地の方からお寄せ頂いた体験談やアドバイ
スに加え、新たに東北3県のFM局による災害時に実際に役立ったアイデアレシピなど、さまざまな防災アイデアをコンパクトにまとめた一冊になっています。現在全国の郵便局で無料配布中です。ピンクの表紙が目印です。ぜひお手に取ってみてください。

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パーソナリティ 鈴村健一

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