2014年4月17日

4月17日 復興グルメF1大会4 【福島県相馬・どんこのつみれ汁】

今朝も、先日 宮城県・七ヶ浜町で行われた復興グルメF1大会の模様です。

第6回は、福島県から4チームが出場。その中には、中西哲生もよく知っている、相馬市のあの「復興グルメ」もありました。



◆NO DONKO NO SOMA!
チーム名は『NO DONKO,NO SOMA』、今日はどんこという魚のつみれ汁。どんこは東北や北海道でよく取れる魚で福島でも水揚げされていたが、今は福島では水揚げできない。でも地元福島の相馬ではなじみ深い魚。だから北海道や青森から仕入れて、どんこの肝つみれを作り、すまし汁に入れて相馬で今水揚げが許されているコウナゴ(シラス)と一緒に汁に落として提供しています。


「エゾイソアイナメ」、通称「どんこ」の白身と肝を叩いて作ったつみれが、「どんこボール」。元々は相馬の新人漁師がつくる まかない料理です。「まんま炊き」と呼ばれる下積み漁師が、船の上で、獲れたばかりの魚で料理するものです。とにかく食感がフワッフワ!肝の味わいがたまらない漁師料理です。

そして震災後、この「漁師のまかない料理」を商品化したのが、相馬の漁師・菊地基文さん。まだまだ水揚げは期待できない相馬の漁業をなんとか守ろうと、活動を続けています。そんな中で菊地さんは、復興グルメF1大会と出会いました。



◆共感しあえる仲間たちと
元々は前回大会、福島の南相馬市での大会の時に南相馬の知人から招待を受けて出場、何の間違いか準優勝しちゃって、今回も「ぜひ出てくれ」ということで、じゃあ出ますと。F1に出ているチームの人たちは被災地の商店街の人たちばかりなので、共感できる部分ばかり。参加している団体はみんな明るくて前向きで、自分たちとよく似ていて、大会中も終わった後の懇親会も楽しい。福島の場合は魚が本来どおりに水揚げできないというのがあり、周りの人からは「大変ですね」と声をかけられるが、いやいや楽しんでやっているんでと。こういう大会に出ていると身の回りの環境って気にならないですね。


※「どんこのつみれ汁」取扱店
●相馬市内の飲食店3軒
・和ダイニングいさりび  ・和料理みはらし ・千里十里(ちりとり)
●同市内の旅館2軒
・ホテルみなとや  ・旅館亀屋

2014年4月16日

4月16日 復興グルメF1大会3 【岩手県大船渡・海鮮さくら焼きそば】

今朝も、先日 宮城県・七ヶ浜町で行われた、復興グルメF1大会の模様です。



被災地の仮設商店街や町おこし団体、14チームで行われた第6回。岩手県・大船渡からは、第1回から出場しているチームが新たな「復興グルメ」で、大会に臨みました。

◆大船渡の春の香りを焼きそばに
おおふなと夢商店街からきました及川廣(ひろあき)と申します。F1には最初から参加しているが最初は冬だったので「サンマばっとう」というサンマのつみれを餃子の皮で包んだお吸い物を作りグランプリを頂き、それから毎回少しずつ変えてやっている。今回の海鮮さくらやきそばは、春の香りがする食べ物は作れないかなということで、親しみやすい焼きそばに春の香りを乗せて作ろうと。イサダというエビの小さいのを乾燥させて乗っけて、春のイカ、春キャベツなどで春らしい演出に。シンプルな塩味をベースにした焼きそば、食材の良さが引き出たあっさりさっぱりした焼きそばになっている。被災地は全部岩手県、魚に関しては大船渡港で水揚げされたもの。それぞれみなさん大変な思いをされて再建された商店街ばかりなので、進捗状況を確認しあい、励ましあいながらやっていこうという意味でも定期的に集まって、元気な姿を見せあおうということで意義があると思っている。思い通りに成長してきているイベントだと思う。




お話は、おおふなと夢商店街・理事の、及川廣┐気鵝ちなみに、この「海鮮さくら焼きそば」も、この日は見事完売したということです。そして地元・大船渡の復興についても、明るい兆しが見え始めています。

◆大船渡にいらっしゃい!
やっと私たちの町・大船渡は、被災した海側にかさ上げして商店街を再開しようということで、かさ上げが去年の秋ぐらいから始まって、速ければ今年の夏くらいに新しい商店街が作られ始める状況になってきた。海鮮焼きそばは今日初めてお披露目なので、これからしっかりいくらで売るとか、お店で出す場合の具をどうしようとか再検討させていただく。4月末からはお店で出せるようにしたいと思っている。あとは生うにが例年でスト5月初めから水揚げ。新鮮な生うに丼、ウニの軍艦巻きなど色々召し上がれるので楽しみにおいでいただきたいと思います。

    
海鮮さくら焼きそばも、この連休には、お店のメニューとして商店街で食べられるよう、準備が進んでいます!
復興グルメF1大会Facebook

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東日本大震災以降、被災地の復興の様子を日々お伝えしているTOKYO FMのプログラム、「LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト」が編集した、「LOVE&HOPE〜防災ハンドブック2014」が、このほど完成しました。過去3年間、番組の取材を通じて、被災地の方からお寄せ頂いた体験談やアドバイ
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パーソナリティ 鈴村健一

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