2014年4月15日

4月15日 復興グルメF1大会2【七ヶ浜・海鮮あんかけ七宝汁】

今朝も、先週末に宮城県・七ヶ浜町で行われた復興グルメF1大会の模様です。



F1大会は毎回、参加する仮設商店街・団体が持ち回りで開催しています。今回は、東北で一番小さな町・七ヶ浜町(まち)にある仮設商店街 七の市商店街が、ホスト役となりました。この商店街について、代表の星仁さんに伺いました。

◆震災を機にラーメン屋開業
七ヶ浜町で仮設店舗を作って頂いた。七つの店舗で「七の市商店街」。震災で店が流されたり、今まで(商売を)やっていた方々のための施設。震災9か月目にオープンした当初はボランティアさんが8割で町民が2割程度だったが、今はボランティアさんがかなり少なくなって売り上げの2割を切るくらい。それは「落ち着いた」んだと思っている。だからこういう復興グルメ選手権を、面積の一番小さい場所で行うことの意味は、自分はこれをやらないと(いけないと考えている)。震災前は35年間トレーラーを転がしていて、震災後は車を運んでいた。流された車を運んでいる中で、人の不幸で金儲けをしていることがなんとなくやりきれなくなった。考えて会社を休ませてもらい、その間に(仮設商店街)の話がきたので、それに乗ってラーメン屋を開いた。その時、復興グルメF1大会の話を耳に挟み、出場したいということで七ヶ浜復興バーガーを作ったところ、F1から出場依頼が来て、それをきっかけに第4回から出場している。


そして先週末に行われた第6回・F1大会。来場者の投票の結果 優勝に輝いたのが、七の市商店街が考案した復興グルメ、「海鮮あんかけ七宝汁(しっぽうじる)」でした!

◆七ヶ浜の海を食べて欲しい!
温かいものじゃないとダメかな、汁物じゃないとダメだろうということで第5回目からは七宝汁を出させてもらっている。汁物なのでボリュームが足りないため、6回目の七の市商店街から出したのは海鮮あんかけ七宝汁。バージョンアップ。まわりが三方海に囲まれた半島なので、そこで獲れるワカメ、生海苔、あさり、つぶ貝、その時々に獲れる魚のすり身、そして白魚。4月5月は白魚がシーズン。そして麺を入れた。俺、海を食べてほしいんですよ。目をつぶって食べて頂いて、あさりがあり、つぶ貝の味があり、海苔の味があり、ワカメの味、そして白魚、つみれと、七ヶ浜の海を食べてほしい!




現在、七の市商店街では、優勝したことを受けて急ピッチで、商店街で出す「七宝汁」の準備を始めています。ゴールデンウィークには、七の市商店街で食べられるようになるということです。

復興グルメF1大会Facebook

★★★

TOKYO FMからのお知らせです。
東日本大震災以降、被災地の復興の様子を日々お伝えしているTOKYO FMのプログラム、「LOVE&HOPE〜ヒューマン・ケア・プロジェクト」が編集した、「LOVE&HOPE〜防災ハンドブック2014」が、このほど完成しました。過去3年間、番組の取材を通じて、被災地の方からお寄せ頂いた体験談やアドバイ
スに加え、新たに東北3県のFM局による災害時に実際に役立ったアイデアレシピなど、さまざまな防災アイデアをコンパクトにまとめた一冊になっています。現在全国の郵便局で無料配布中です。ピンクの表紙が目印です。ぜひお手に取ってみてください。

2014年4月14日

4月14日 復興グルメF1大会@宮城県七ヶ浜

今朝から5日間は、宮城県・七ヶ浜町できのう行われた復興グルメF1大会の模様をお伝えします。

東北各地の復興グルメが味を競う、この大会も今回で6回目。会場となった、七ヶ浜の仮設商店街・七の市(しちのいち)商店街は、最高のお天気の中、およそ6000人の来場者で賑わいました。



復興グルメF1大会は、東北3県の仮設商店街・復興を目指す団体が考えたグルメを競う大会。
大会を主催するNPO法人AMDAの、大政朋子さんに開催の経緯を伺いました。

◆被災地同士のツナガリ
始まったきっかけは、AMDAがやっている被災地間交流。震災のあとは被災地と外部は繋がっていたが、被災地同士のツナガリ・情報交換の場がないということで、気仙沼と大槌町が最初に交流して、それに「勇気づけられた」ということで、福島や宮城のほかの地域、岩手のほかの地域も繋がりたいということに。何が良いかと考えたところ、世界三大漁場の一つ三陸はやはり「食」だろうということで、グルメ大会に。震災から2年近くが経過した2013年1月に第1回を開催したのだが、被災地を見に来てというより、東北の魅力で人々を呼ぶ、魅力を発信するということも目的に含まれている。第1回は気仙沼の復興商店街、南町むらさき市場で6チームの参加だったが、この1年で福島も追加して徐々に大きくなった。今回は第6回目、14チームが出ている。回を重ねるたびに認知度があがりファンが増えている。大会自体が出展者の岩手・宮城・福島の人と仲良くなれる、身近な大会みたいで「また会いに来たよ」というお客さんが増えている。


F1大会は今後も、数か月に一回定期的に開催することが決まっています。回数を重ねる中、参加団体の意識も、より前向きになってきているようです。

◆支援を離れ、地域が運営する大会へ
そこも大きく変わっている。今までは「声をかけられたから参加している」という意識だったが、今は自分たちで大会を作り上げている。思いも違うしそういう意味でお客さんも増えている。アウェイ優勝もあったり色々あるのでみなさん本気で優勝を狙ってきている。お互いを応援しあっている。昨年1月から1年やって大会自体が定着してきたので、AMDA復興グルメ運営事務局を3月に設立、岩手県陸前高田、宮城県気仙沼市、南三陸町、石巻市鮎川浜、福島県南相馬の5名とAMDAスタッフが入り運営事務局が立ち上がり主催をする。ゆくゆくは地元の方だけで運営していく。

 


F1大会は、来場者の投票で毎回ナンバーワンのグルメが決まるのですが、今回はホームタウンからの出場、七ヶ浜・七の市の『海鮮あんかけ七宝汁(しっぽうじる)』が、優勝を果たしました。七宝汁…七ヶ浜の“七つの宝”が入った、汁物なんですが・・・これについて詳しくは明日、お届けします!!
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パーソナリティ 鈴村健一

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