2014年4月11日

4月11日 support our kids 2014年の語学留学募集スタート

今朝は、被災地の子どもたちの自立支援に取り組む団体、サポートアワーキッズが実施する、海外語学留学についてお伝えします。

きのうの放送では、「HABATAKIプロジェクト」についてお伝えしましたが、これは、海外語学留学を経験し、次のステップへ踏み出した被災地の子どもたちの集まりです。彼らの生み出したアイデアは、いま、将来の減災に、一役担おうとしています。

HABATAKIプロジェクトのメンバーにとって、海外での経験は、どんな意味を持つものだったのでしょうか。先日、東京で行われたサポートアワーキッズのイベントから、メンバーの声です。

◆海外で過した数週間
・あきやまゆうき高校2年生です。私は去年の夏に2週間カナダに行きました。サマーキャンプに行って森の中で5日間くらい過ごしたんですけどキリスト教が主催するものだったのでキリスト教のことが学べてすごく楽しかったです。
・高校2年生のほしむつみです。フランスではルマンで有名なカーレースを観ました。3人のカーレーサーが24時間走り続けるもので、たった3人で戦っているわけじゃなくてその後ろには多くの人が関わっていてチームワークを学びました。
・宮城県南三陸町、春から高校1年生のあべほのみです。イギリスのロンドンへ行って来て、ロンドンオリンピックだったり地元の子たちの交流、語学学校での勉強などを2週間してきました。日本は人や自分を気にしすぎるところがあるんですけど、イギリスではみんなが自由に、自分らしさをアピールしながら生きているのをみて、自分がここにいたら過ごしやすいだろうなというのを感じました。





どの子も、すごく貴重な経験してますね〜! そして今年2014年度も、サポートアワーキッズによる語学留学の募集がはじまっています。体験した先輩から、次の参加者へのメッセージです。

◆自分の可能性が広がる経験
アメリカの西海岸、シアトルとサンフランシスコに行ってきました。私は高校が調理科で進路や将来の夢は、やりたいことがたくさんあってまとまりがつかなかったんですけど、私が悩んでいたのって調理の中だけで、自分の持っている世界がすごく狭くて、ほかの人たちが持っている世界やアメリカのを見て視野が広がった。そっちがすごくキラキラしていて素敵だなと思って、進路や自分の生涯の仕事を決めなくちゃって慌てていたんですけど自分の生涯の仕事、ずっとこの先10年20年続ける仕事を決めるにはまだ私は早すぎるんじゃないかなと気が付いて、帰国して2週間後には東京の専門学校に進学だったんですけど、今は専門学校を卒業して地元に帰り、アメリカ留学のためのお金をためています。海外に興味があるかた、自分の夢をどうすればよいか悩んでいる、進路も自分のしたいことがない、このままでいいのかと思っている方がいたら、もしかしたらもうちょっとコミュニティを広げると視野が広がるのでぜひ応募してください。海外に行くことで自分にもいい経験になるし、自分が気づいていないうちに相手に影響を与えている時もあると思います。若い時だから吸収できることもあると思うので、ぜひ学生のうちに海外に行ってみることをお勧めします。


そして、「サポートアワーキッズ」による今年のホームステイ参加者募集は、すでにスタートしています。
行先は、アイルランド、カナダ、ニュージーランド、フランスの4か国。6月から8月にかけて行われます。
対象は東日本大震災で被災した中高生。応募締切は15日(火)ですので、親御さんも含め関心のある方、こちらから情報をご覧になれます。

2014年4月10日

4月10日 高校生CEOと子どもたちが世界を変える 株式会社glopath(グローパス)3

引き続き、高校生までの子どもたちだけで運営する会社、株式会社グローパスの、高校生CEO・仁禮彩香さんのインタビューです。

グローパスが今年3月に開催したイベント、PIF(ポスト・クエイク・イノベーション・フォーラム)。これは、減災に関わるアイデアや団体を一同に集め、子どもたちが、様々なコラボレーションを考えるという会議の場です。

PIFは、大災害の「その時」、「その後」、「その先」という3部構成で行われ、第3部では、サポートアワーキッズの子どもたちの取り組み、「HABATAKIプロジェクト」も紹介されました。被災地の子どもたちが考えた減災のアイデアが、このイベントをきっかけに、大きく動き出すことになったんです。

◆防災大臣へ、子どもたちからの提言
第三部は「その先への備えを考える」。サポートアワーキッズの彼らも被災者で、団体を通して海外へ留学して自分自身を強くして帰ってきて、今度は自分たちが恩返しがしたいと言うことでHABATAKIプロジェクトを作った。そのアイデアの中に「HABATAKI村」というのがある。震災後に起こった色んなアイデアや取り組みを集めて、一つの村が復興のシンボルになるような村を作ろうとしている。PIFには古屋防災担当大臣にも来てもらい、政策提言書を手渡しすることが出来たのだが、その中にHABATAKI村についても盛り込んだ。減災や防災が社会に定着していない中、「グッド減災賞」を作ったらよいのではという提案をした。減災の取り組みで素晴らしいと思うものを表彰する。グッドデザイン賞に当たるものをHABATAKI村に組み込めばいいのではないか。HABATAKI村にあるのは日本で本当に必要とされる減災の取り組み、アイデアだと証明できるし、それがシンボルとしてHABATAKI村をを作ることで“見える”から分かりやすい。そんなことを盛り込んだ制作提言書を渡した。大臣は私たちのアイデアを素晴らしいとおっしゃってくれて、絶対に形にしていこうとその場ではなして、大きく踏み出せた。
その中で大臣が、2015年3月に国連世界防災会議が仙台で開かれるのだが、それに向けてこの政策提言書の内容を形にできるようにしていこうという話をしていた。その一年弱あるが、いかにしてHABATAKI村を形成していくか、そのために自分たちはこれから何をしていかなくちゃいけないんだろうというのを考えていく段階になっている。


古屋防災担当大臣に渡った提言書に盛り込まれたアイデア、「HABATAKI村」。これは、サポートアワーキッズの子どもたちが考えたもの。次の世代の子どもたちに活動を受け継いでもらうシンボルで、避難所や防災教室も兼ねた施設です。このアイデア、PIFを通じて本格的に動き出すことになりそうです!


★★★
そして、ここでお知らせです。海外ホームステイなどを通じて、復興を担う子どもたちの、自立支援に取り組む団体「サポートアワーキッズ」。今年も、ホームステイへの参加者募集がスタートしています。
行先は6月のフランスをはじめ4か国。対象は東日本大震災で被災した中高生です。詳しくはサポートアワーキッズのホームページをご覧ください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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