2012年5月14日

5月14日「宮城県南三陸・佐藤秀昭さんが撮り続ける風景(1)」

一冊の詩集に収められた“宮城県南三陸の風景”と、それを撮影した、一人の男性のインタビューをお送りします。

この写真詩集のタイトルは、「私とあなたここに生まれて」。
福島市在住の詩人・和合亮一さんの詩と、南三陸の震災前後の写真を組み合わせた作品です。
これらの写真はプロのカメラマンではなく、南三陸在住の佐藤秀昭さんが撮影したものです。

南三陸町・志津川で生まれ育った佐藤さんは、8年ほど前から、ご自身が暮らす街の風景を撮りはじめたといいます。

◆街を撮影するようになったきっかけ
 南三陸・志津川の防災庁舎のすぐ隣、川沿いで家業の自転車業を父から譲り受け、30年やっていた。
 写真は8年前ブログを立ち上げてから撮るようになった。2階の部屋の窓を開けるといい雰囲気だったので、川沿いの風景を写真に撮り続けられたらとの想いから。
 それが段々、町内を写すようになった。


佐藤さんの写真は、津波でその大半が失われてしまいました。
しかし、知り合いに預けていた1000枚が奇跡的に被害を免れたそうです。

◆表紙は、震災前の南三陸の街並み
 高台にある志津川中から撮った1枚。階段の一番上から。
 八幡川の河口付近。橋が5本掛かっている。この川は海に面しているので、満潮・干潮のときに水位が変化する。満潮のときは海のカレイとか、干潮のときはアユやハゼとかがいる。
 ハゼ釣りをしている人も結構いた。そういう街に戻るといいんだけど。
 志津川で被災した場所は家を立ててはダメ。町は高台へ移転することになる。
 この写真のような街並みってのはもうないのかな。この写真を撮ってたのは貴重だった。たぶん、もうこういう街には戻れない。





佐藤さんの写真と和合亮一さんの詩による写真詩集「私とあなたここに生まれて」は明石書店から発売中です。


こちらの写真集を3名の方にプレゼントします。
ご応募は、メッセージフォームからどうぞ。

【プレゼントのご応募はこちらから】
メッセージ欄に「私とあなたここに生まれて 希望」とご記入ください。
またお名前、ご住所、お電話番号等、お忘れなくご入力ください。
当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。

2012年5月11日

5月11日「雄勝法印神楽(2)」

宮城県石巻市雄勝町に600年前から伝わる、国の重要無形文化財「雄勝法印神楽」。
法印神楽とは、日本書紀などを元にした「舞い」を神様に奉納するもの。
天地創造など神話の物語を元にした、28の演目があります。

先週末、地元神社の例大祭の日に雄勝町・大須地区では、神話の神様の衣装をまとった神楽師たちの舞いが披露されました。
2年ぶりに「法印神楽」を披露した 神楽師たちはこの日をどんな想いで迎えたのでしょうか。
雄勝法印神楽保存会・阿部ヒサトシさんに伺いました。

◆2年振りの法印神楽
東日本大震災で神楽保存会の道具を全て失った。奉納していた地区も全壊となった。
正直廃絶するかと思った。その中で、仮設に入る前の避難所にいる人から「お神楽が見たい」という要望があり、全国からも励ましの声があった。震災復興に勢いをつけるのではないかと奉納を決めた。嬉しすぎて泣きそうになった。
御神輿を担いでいる人たちも全身から喜びがあふれ、復興を頑張ろうという決意を新たにする日になった。





普段は地元の公務員として働く阿部さんを含め、神楽保存会の神楽師は約20名。
雄勝地区に鎮座するたくさんの神社にお神楽を奉納する役割は、震災を乗り越え、より意味深いものとなり、次の世代へと受け継がれていきます。


◆神楽の魅力
小学校の時のお神楽のクラブから始まっていた。一時期は田舎くさいと気持ちで離れたが、年を追うごとに、そういうものじゃないと見つめ直す機会があり、25歳で再びやることにした。37歳。ハレの日を迎えた。
めでたい象徴、喜びの象徴。体に染みついたもの。自然とリズムを聴けば幸せな気分になる大切なもの。
御輿を担ぐためだけに帰ってきている人もいる。祈りは個人で出来るが、祭は地域の力がないとできない。コミュニティ、絆の重要さを再認識した。
セリフの中に「面白し神遊び」と出てくる。神が遊ばれている。里に下りてきて愉快だと。
御神輿に乗れば楽しいし、俺のエリアはどこも変わらずにあるなと確認している。
神楽は17時で終わり、御輿が神社に帰る。境内の指定の場所に収めれば終わりなのだが収めさせてくれない。神様が帰りたくない。楽しくて。入りそうだけど戻ったり。




雄勝法印神楽は、13日(日)に 立浜地区・北野神社の例大祭でも披露される予定です。


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