2013年7月28日

7月27日 EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル【南三陸編】

EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル

EXILEのレギュラー番組『EXILE_EX−PRESS』と『LOVE&HOPE』がコラボレーション!
EXILEのMATSUさんと高橋万里恵さんが、夏の東北をめぐる旅へご案内します。

海と山と自然、歴史や文化、そしておいしいくて豊かな食。
岩手、宮城、福島の観光の魅力をいっぱいにお届けします。
そして復興へ向け前に進み続ける人たちの声や思いもたくさんお届けします。

◆◇◆◇◆

宮城県・南三陸からは、震災1年で旅館業を再開させた、漁師さん親子が経営する一軒の民宿にスポットを当てます。高台から、三陸の海を臨む素晴らしいロケーションにあり、獲れたての海の幸が楽しめるぜいたくな宿『下道荘』です。
菅原由輝さんと、奥様・若女将の菅原さやか さんにお話を伺いました。


●震災当日〜再建までの道のり
私たちで2代目です。うちの親父が民宿をはじめて、震災までで32年。
震災当日、私は消防団なので、水門をしめて、集落の全員を高台に避難させて、小学校のほうへ向かった。家のほうが心配で、私1人だけ戻ってきたんですけど、帰ってくると目の高さまで舟が。自宅を見ると、車が浮いていて、いままであった民宿が津波で流されて1階がつぶれていた。なんとも言えなかったですね。景色が一瞬で変わって、言葉がなかった。
震災の1週間後、家族で話し合って、また民宿をはじめようって、なりました。(妻)お父さんって人は有言実行なので、言ったことは絶対にやる。先を見据えてたんだと思います。法事をやる場所がなかったので、1周忌を目前に、3月11日の前にオープンさせることを目指し、供養できなかった地元の人たちに使ってほしかった。(夫)正直、親父のやってきた32年間が一瞬で流されてしまったので、続けさせてやりたいって気持ちが強かったですね。


再開にあたって、若旦那の菅原さんは、やはり不安や後ろめたさもあったとおっしゃっています。それでも前を向くことができたのは周りの人の力があったからです。

●同業者からのエール
はじめるにあたって、土地の問題ですけど、波が来たところではお客さんもゆっくりできないので、同業の方に土地を交換してもらいました。上棟式の日は、同業者のみんながお祝いに来てくれて。ほとんどみんな被災して、うちは建物が残りましたが、みんなは流出したので、「うちはやらないけど、頑張って」と泣きながら言ってくれる人も。うちは若いので「お前たちが頑張らないと、後ついてこねーから、応援するから頑張れ」って、とても心強かったですね。復興まで何年か、分かりませんが、グリーンツーリズムの資格をとって、後々は体験学習とかも考えて、南三陸町のためにお客さんを呼んで、海もあるし山もあるし、そういうのを利用して、若い人が頑張っていければと思います。


こうして、2012年の2月に再開を果たした下道荘。
そして現在、下道荘は、何度も訪れるリピーターもいるほどたくさんのお客さんが宿泊するようなり、まもなく建物の増築部分が完成!震災前とほぼ同じ、54人が泊まれる体制になるということです。

そしてこのお宿の魅力は、やっぱり三陸の海の幸を使った、新鮮なお料理!

●漁師宿ならでは、新鮮な食材

銀鮭は志津川湾で、白身のアイナメは今朝親父が釣ってきた。ホタテもうちでやってる養殖。(妻)ウニも、今日お客さんが「動いてる!」って言ってましたけど、ウニはホントに今が旬なんです。ホヤも今が旬です。今来たほうがいいですよ。焼きウニは生と違って、香ばしい風味がありますから、すごく美味しいです。(夫)年間通しても、ウニが一番人気!


由輝さんが三陸の海で、箱メガネで獲ったウニ
9月になると牡蠣、11月にはアワビが解禁になります。


南三陸観光協会
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今年の夏は是非、豊かな自然、おいしい食べ物、あたたかい人々、復興に向けて前進する東北へ出かけてみてはいかがでしょうか!

2013年7月27日

7月27日 EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル【会津若松編】

EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル

EXILEのレギュラー番組『EXILE_EX−PRESS』と『LOVE&HOPE』がコラボレーション!
EXILEのMATSUさんと高橋万里恵さんが、夏の東北をめぐる旅へご案内します。

海と山と自然、歴史や文化、そしておいしいくて豊かな食。
岩手、宮城、福島の観光の魅力をいっぱいにお届けします。
そして復興へ向け前に進み続ける人たちの声や思いもたくさんお届けします。

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続いて訪れたのは、大河ドラマ「八重の桜」の舞台、白虎隊でも知られる歴史散策の町「福島県・会津若松」。こちらは、ドラマの効果もあり、お客さんもかなり戻ってきています。まずは、ドラマ『八重の桜』で、新島八重が戦った舞台、鶴ヶ城へと向かいました。


お話を伺ったのは、鶴ヶ城の城下にあるお茶屋さん「本丸茶屋」の稲生恭子さん。震災以前この時期は団体旅行や家族づれ、学生、お盆に里帰りしてきた人たち、そして歴史ファンの方々など、会津若松を楽しみにやってくる人たちで、賑わっていたといいます。

◆風評を乗り越えて
やっぱり「福島」というくくりで見られてしまう。こっちは首都圏のある地域よりも線量が低いんですよ、とお話をしても福島ということで敬遠する。食べ物を扱っているところは、東京に収めている業者も多かったのが一切引き上げられてしまった。お酒も震災前にビン詰したもので一切影響がない。酒造組合や、味噌醸造、米を作っている方は、県や市とともに一生懸命に首都圏でPRをしに行っていましたね。(放射線は)目に見えないものなので、「頑張って」というお客さんもいれば、選択肢が他にあるならあえて福島産は食べなくてもいい、飲まなくてもいい、福島に旅行にいかなくてもいいという方がいてもしょうがないと思う。うちも(お客さんは)10分の1くらいになっていたと思う。今年は大河ドラマの八重の桜効果でお客さんが戻ってきてはいるが、それでも震災前と比べて1年トータルで見るとカバーできないのではないか。ただ嬉しい話もあり、千葉や栃木の修学旅行生が2年ぶりに帰ってきた。その学校の校長先生によれば「普通は一度場所を変えると3年間は同じ場所に生き続けなければいけない」という話もあったらしい。でも、2年が経過して、PTAの総会に諮っても父兄から反対がなかったことで、ならば思い切って福島の会津に行こうということで戻ってきてくれた。「自分たちも福島を応援したいし、出来ることはなんですか」と15歳の子たちから話を聞かされると、もうダメでしたね。ハンカチなしではいられない。てんぷら饅頭1個サービスなんてやっちゃうくらいに感極まっちゃっていました。


鶴ヶ城の天守閣は、瓦の色を幕末当時の「赤瓦」に張り替えたばかり。戊辰戦争の頃、新島八重が見た当時と同じお城の姿が復活しています。また、本丸茶屋から見られる石垣は、まさに八重が、銃を構えて官軍を迎え撃った場所だといいます。こうした歴史ドラマを、肌で感じられる世界的な遺産を見ようと修学旅行生だけでなく、海外からの観光客も、ようやく、会津若松を訪れるようになってきています。

それでも、風評被害を乗り越えていまはずいぶんお客さんも戻ってきています。
この時期の会津若松と、その界隈の魅力を伺いました。

●会津の楽しみ。
・各方面からくる会津の道の緑が凄く美しい。歴史的な建造物だけではなく、自然を見るだけでも恵まれた地域なんだなっていうのをわかってもらえる気がします。
・喜多方の長床、浜、福島、海水浴、湖水浴=猪苗代湖〜野口英世の生家を見て、磐梯山の優雅な姿を見て、それを背に猪苗代湖に足を浸してもらう。疲れも吹っ飛ぶ。
・食べるものもおいしい。こづゆ、にし、山椒、あとは、喜多方ラーメン、ソースかつ丼、三大馬刺しの産地=さくら肉 赤い馬刺しをからし味噌で食べる。馬刺し専門店、各店舗でいろいろ工夫して出していらっしゃる。食べ歩きだけでもあきない。そばの他にもお米、お酒、豆腐、味噌、醤油、何食べてもおいしい。



会津若松は、ボンネットバスも周回しています。いまも残るレトロな町並みをのんびりボンネットバスで巡って歴史散策。ソースかつ丼(これが美味いの)に舌鼓。ボンネットバスは、「東山温泉」にも停まるので、温泉もおススメ!


そして、稲生さんは、復興支援を目的にこれまでにもさまざまなイベントを企画してこられました。夏を過ぎると、鶴ヶ城では、町を挙げた大きなお祭りがあります。

●鶴ヶ城 復興支援のイベント

9月に行われるのが、会津の町を作った蒲生氏郷公(がもううじさとこう)の頃の楽市楽座を復活させるイベント。鶴ヶ城の中で開催。戦国時代のコスプレ大会。さらに17の市町村の美味しいものがいっぱい出店。会津若松の町が、できた当時にタイムトリップできるイベントです。歴史好きな人は特に必見。
潤ってる中でイベントを立ち上げるわけではないので。厳しい状態のところから仕掛けをしないといけないので、それをカバーをしてくれるの市だったり県だったり国だったり行政のお力で。。無いと厳しいですね。


世界に誇れる観光地。稲生さんは、「海外からの旅行者も戻ってきている」と言います。外国人の方も、鶴ヶ城を観て感動して帰るようです。

●本丸茶屋・稲生さんからメッセージ。
MATSUさん、高橋万里恵さん、全国のリスナーのみなさん、おばんでございまーす!
福島のみんなはへこたれていません。美味しいもの、お祭り、名所もあって一生懸命がんばています。何がこわいかっていうのは、忘れられるのがこわいので頭の片隅に、福島のことを思い描きながら、福島に来ていただくなり考えていただくなりしたら、福島のみんなは喜ぶと思います!

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パーソナリティ 鈴村健一

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