2013年7月27日
7月27日 EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル【大島編】
7月27日(土)22:00〜22:55
EXILEのレギュラー番組『EXILE_EX−PRESS』と『LOVE&HOPE』がコラボレーション!
特別番組『EXILE_EX−PRESS meets LOVE&HOPE 日本を元気に 夏休みスペシャル』と題してEXILEのMATSUさんと高橋万里恵さんが、夏の東北をめぐる旅へご案内します。
海と山と自然、歴史や文化、そしておいしいくて豊かな食。
岩手、宮城、福島の観光の魅力をいっぱいにお届けします。
そして復興へ向け前に進み続ける人たちの声や思いもたくさんお届けします。
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まず訪れたのは『緑の真珠』と呼ばれ、松島とも並び称される美しい島、『宮城県、気仙沼・大島』。
●大島までのフェリー
大島は気仙沼から20分ほど、見える距離にあります。震災から2年、養殖業も再開し、養殖イカダが並ぶリアス式の湾内はおだやかな海。ものすごい数のカモメがついてきます。すごく緑のきれいな大島、あっという間の船旅!
気仙沼・大島は、震災の津波と火災で、大きな被害をうけた島。まずは、大島のフェリー発着場からすぐにある、一軒のお料理屋さんに立ち寄りました。
●はま家 震災当時の様子
震災以前はお店は船着場の近くのリフト乗り場の前にありました。震災の当日、はやく逃げようってことで、私は先に友達の車で逃げました。避難先のお寺に着いて下を見たら、お父さんがお店から出るところで、車で走りはじめた途端、前からと後ろから波が来て、それで車を乗り捨てて、走って逃げたの。太平洋側からの波と、湾に入った波が戻ってきて、ちょうどぶつかったような状態。私はそれを上から見てて、あぁ助かったと思いました。夜はお寺でお世話になったけど、寝られなかったです。寒気がして。夜はガスの爆発する音と、エアバッグのせいでクラクションが鳴り続ける音で寝られなかったです。あと、その後、火事もきたし。その日のうちに発火したんだろうけど、大島に来たのは次の日。ガスタンクから燃え移ったのが、1日経って大島に流れ着いた。そして大島の亀山地区から山に火が燃え移って、ふもとの方に下りてきた。山のふもとのお寺は夜になると真っ赤になって、恐かった。火もすぐ近くまできました。
こうしてはま家さんは、津波で自宅とお店を失い、一時は仕事も辞めようとしていました。ただ、地元のお客さんたちからの「はま家の料理」を望む声を受けて、再開を決意したといいます。元々のお客さんから「やっぱりはま家の料理はおいしいよ」って言われたのが、前を向くきっかけになったそうです。お店は前より小さくなってしまいましたが、それでもご夫婦は、すごく、前向きに今のお店を盛り立てようとしています。
●はま家さんからのメッセージ
気仙沼、大島の「はま家」と申します。食堂してます。
今日27日より、8月の15日まで海開きで海水浴シーズンに入ります。海水浴場から歩いてすぐ、4〜5分のところにあります。海の美味しいものが多いので、どうか皆さんでに美味しいものを食べに「はま家」に来てください。
なお、再建に当たって活用された中小企業庁の補助事業ですが岩手・宮城・福島の3県で、9月と12月にもまた募集を行う予定です。詳しくは中小企業庁のホームページをご覧ください。
さて、さらに大島散策は続きます。島の観光ガイドをしている大島の旅館「黒潮」の堺健さんに、この島の、とっておきの場所に案内して頂きました!
●亀山の山頂からの景色
高:すごい景色。まるで、雲の中に山々が浮いているような、息をのむ景色。
堺:水墨画の世界だね。ちょうど、この島は気仙沼湾の真ん中にありますので、リアス式海岸のギザギザがきれいに見えます。「松島以上だね、亀山の景色は」と言ってくれる人もいます。大島に来たら、必ずこの亀山に上ってほしいですね。
高:亀山ロープウェイは震災のときに火事にあったと聞きました。
堺:この亀山リフトを再開するかどうかは、気仙沼市としても決めかねている。でも車で来れます。私は必ず、観光のお客さんをここにお連れして、景色を見ながら、津波の話や大島の民話の話をしています。
●海水浴場100選「小田の浜」
80センチから1メートルくらい地盤が沈下した、砂浜が半分くらいになった。それでもラッキーでしたよ、砂浜が全部なくなったところもあるんだから。白い砂浜が残ったというのは本当に幸運でした。7月27日から海開きしますが、波が静かで有名。無人島があったり、景色の良い海水浴場で第2位だった。ちなみに1位は沖縄なので、本州では1位がここ小田の浜海水浴場です。
亀山に登るとよく分かりますが、エメラルドグリーンなんです。島全体もグリーンで、海もエメラルドグリーンということで、大島の詩人が「大島よ永遠に緑の真珠であれ」という詩を詠んでいるくらい。最近ではシーカヤックを楽しみに親子で来る人もいます。
昨年は津波で押し寄せたガレキを島民あげて片付け、県内唯一海水浴場としてオープンしています。ただ、去年の利用者は大体、一万人くらいで、これは、震災前の1割程度。浜辺の広い、安心して遊べる海水浴場、ぜひこの夏は遊びに来てほしい、と話します。
●国の天然記念物「十八鳴り浜」
大島には国の天然記念物の「鳴り砂」があります。「十八鳴り浜(くぐなりはま)」という浜で、湿っているとならないのですが、乾いていてするように歩きますと「クックック」という音がなります。九たす九が十八なので、十八鳴り浜と呼んでいます。砂がきれい、海がきれい。昔は日本にも綺麗な砂浜が多かったのですが、次第に汚染されてきて、音がならなくなったのです。そういう意味で、ここは国の天然記念物なのです。
●旅館「黒潮」
堺さんの旅館「黒潮」は、まぐろを中心としたごはんが美味しいです!
知り合いの漁師さんとやりとりした食材が出るので、出る料理も、「その日にならないと分からない」という楽しみもあります!美味しいお魚と、きれいな海と自然が魅力の気仙沼大島でした!
気仙沼大島観光協会のサイト