2017年4月24日

4月24日 福島県相馬市 松川浦 菊地基文さん(1)

今週は、福島県の漁業、そして生活する人々の「いま」を特集します。
そして、福島を応援する企画として、毎日、福島県産の美味しいモノ・郷土品の
プレゼントもご用意しました。
月曜日のプレゼント、「どんこ肝つみれ」(通称どんこボール)10個入り・5食分を3名様
当選者は以下の3名さまです。

神奈川県の「ねこちゃん」さん
神奈川県の「のりたま」さん
千葉県の「かあき」さん

おめでとうございます♪
現地より直送にてお届けしますので、
スタッフからご連絡させていただく可能性があります。
よろしくお願いいたします。

***
きょうは、福島県相馬市「松川浦漁港」の今をお伝えします。お話を伺ったのは、菊地基文さん。松川浦で生まれ育った、まだ40歳の若い漁師さんです。中西哲生は2014年から継続して、菊地さんを取材しています。松川浦はじめ福島の各漁協では、「サンプリング調査」など放射線の厳しいチェックを元に、安全が確認できた魚種に限り、「試験操業」という形で、漁業を少しずつ再開しています。

試験操業が始まった2012年、水揚げできる魚種はたった20種類でしたがそれが、2015年には60種類。そこからさらに2年が経過した、松川浦の現状を伺いました。

◆一歩ずつ、漁業完全復活へ
(※聞き手:中西)護岸工事もかなり進んでいますし、漁協の支所自体も去年開設。獲れる魚種も100魚種まで。(いまはもう100? 以前お会いした時は60魚種くらいでした)漁場も徐々に広がってきて、そういう意味ではちょっとずつ前進していますね。(試験操業の前提となるサンプリング調査はどうですか)サンプリングは今でもずっと続いていて、毎週毎週。ここの浜だと底引き船と小型船に分かれて毎週4隻出て検体を獲ってくるんです。(その結果は)3年くらい前からほとんど基準値オーバーというのは出ていなくて。国の基準は1キロあたり100ベクレルなんですが、もともとここは50ベクレルという厳しい基準を独自に設けているんですが、それもここ2〜3年はずっと下回っています。(最終的にどういう形になれば本格操業になるんですか)まだ海域によって検体数が少ないものもあるんですね。そこは慎重に検体を獲り続けて。まあ何年という時間的なものではなく、トータルでそういうものが出なくなったら一斉に本格操業となるのか・・・それは分からないですけどね。(本格操業が近づいている実感はありますか)そうですね。毎月1魚種〜3魚種くらいは解除されているのでいつかは全魚種大丈夫になると思います。(値段については)8割から9割くらいまでは回復してきているとは言っていますが、それでも大手量販店やバイヤーさんは、まだまだ拒むというのが現実としてあって。やっぱり「買って下さい買って下さい」と言うのはすごく漁業者としてはしゃくだし。モノはいいのになぜ頭を下げて買ってもらわなきゃならないんだと。そうじゃなくて「それ欲しいから買わせてください」という流れにしたいなと取り組んでいます。(そうならないと元の姿には戻らない)震災前はそうでしたから。常磐もののヒラメ、カレイ類、フラットフィッシュというのは常磐ものが日本一美味しいと言われていて漁獲量も日本一だったんですね。なのでその価値を上げるような取り組みはこれから形にしていきたいと思っていますね。


今朝は、福島県相馬市 松川浦の漁師・菊地基文さんが語る松川浦の漁業の「いま」でした。

いま松川浦では、毎月 1〜2種類ずつ魚種の安全が確認されており、今日時点で100魚種を超えているといいます。ただし、震災前の200魚種にはまだ及びません。その一方、4月に入ってからはアサリ漁も6年ぶりに再開。将来的には、潮干狩り再開を目指す、という明るいニュースも入ってきています。

あしたも、菊地さんのインタビュー、松川浦の美味いものプレゼントあります!

パーソナリティ 鈴村健一

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