2017年4月27日

4月27日 福島大学経済経営学類 マクマイケル・ウィリアムさん

今週1週間は、福島県の漁業、そして生活する人々の「いま」を特集します。
福島を応援する企画として、毎日 福島県産の美味しいモノ・郷土品のプレゼントもご用意しました。

木曜日は、相馬市「和田観光いちご園」の美味しいイチゴ を3名様にプレゼント!

当選者は
★蜂蜜団子 さん
★光ちゃん さん
★ ウラコ さん
以上3名さまです。

おめでとうございます!
お楽しみに☆




今日と明日の2日間は、海外から学生を迎え、福島県内の被災地域を見学するスタディーツアーを行なっている福島大学経済経営学類 助教、マクマイケル・ウィリアムさんのお話しです。カナダ・バンクーバー出身のマクマイケルさんは震災前から福島に住み、2011年の東日本大震災とそれに伴う福島第一原発の爆発事故のあとも福島の復興のために力を尽くしたいと、帰国はせず活動を続けています。

マクマイケルさんがライフワークとしているスタディーツアー、まずはその立ち上げの経緯について伺いました。

◆福島ファンが考えるスタディーツアー
震災が福島であって、けっこう海外で福島の情報が正しく伝わってなかったんです。私はじつは自他ともに認める『カナダ人いちの福島ファン』と呼ばれていて、本当にそれが悔しかったんです。ただそこでいくらネットとかで発信してもなかなか伝わらないなと思ったので、じゃどうしよう?と考えた結論が、私みたいに福島のことをよく分かって、大好きでいてくれて発信力のある人材を育てようと決めまして、それで2012年6月が1回目だったんですけど、毎年2回くらいのペースで「福島アンバサダーズプログラム」と呼ばれるスタディーツアーを行なっています。


震災後しばらくは、「福島市は人ひとり住んでいないゴーストタウン」など事実と違う情報が海外メディアで伝えられて、それが信じられていたようです。それがどうしても許せなかった、「カナダ人一の福島ファン」マクマイケルさん。どういう経緯で福島に住むようになって、そして愛情を深めていったんでしょうか?最初は、福島が日本のどこにあるのかすら知らなかったんだそうです。

◆「今しかない」福島に恩返しを
もともとのきっかけは外務省の「ジェットプログラム」。都道府県の小中高に英語の先生を派遣するというものと、地域の国際化を進める国際交流員を派遣するというもので、ぼくは国際交流員として参加することになりました。ただどこに派遣されるかはわからなくて、たまたま派遣されたのが福島県でした。最初は福島がどこにあるかも分からなくて、1年くらい働いて、いやだったらカナダに帰ればいいかという気持ちで行ったんですけど、本当に福島は素晴らしいところで、自然、美味しい食文化、外国人が日本に求めるすべてのものが、優しい人も含めて詰まっていたので大好きになってしまって、仕事の人気は2010年に終わったんですけど、福島大学に空きが出てそのまま現在に至る感じです。で、あの日は会議の準備をしていまして、急に揺れはじめまして、カナダってぜんぜん地震ないんですね。なので経験したことのない揺れだったんですけど、ちょっと揺れが収まった時に荷物を取りに大学の建物の中に入ってテレビを点けたら津波の映像。相馬や南相馬、自分の大好きな心から愛してる場所が呑まれるショッキングな映像を見てしまって、で、その時に思ったのが、「今しかない」。いま自分の力を使って福島に恩返しをしなきゃいけないと思ったんです。これからの自分のキャリアかけて福島の力になりたいと。それまで本当に福島に良くして頂いていたので、恩返ししたいと心から強く思いました。鮮明に覚えてますね。


マクマイケルさんによると、ツアーでは、新しく生まれている産業施設などと共に避難指示解除準備区域や、福島第一原発も案内して、避難生活を送る住民との交流も行なっているということ。今年も夏に11回目のツアーが行われます。

『LOVE&HOPE』、明日もマクマイケルさんのお話し、お届けします。

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今週は、福島から美味しい旬の味を毎日プレゼントしています!
今朝は『LOVE&HOPE』でも何度かご紹介しました、津波の被害から水耕栽培でよみがえった、相馬市「和田観光いちご園」の美味しいイチゴ を3名様にプレゼントします!

メッセージフォームから、ぜひ番組の感想とともにご応募ください!

パーソナリティ 鈴村健一

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特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

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