2017年6月20日

6月20日 福島市 カトウファーム「天のつぶ」(2)

今週は、福島県の新しいブランド米『天のつぶ』で“卵かけごはん専用のお米”を商品化した「カトウファーム」の取り組みをご紹介します。

震災に伴う原発事故の影響にもめげず、福島の魅力と将来を見据えた今後の展望を語ってくれたのは福島市で農業を営む、カトウファームの加藤晃司さんと絵美さんです。

晃司さんは、サラリーマンを経て30歳の時におじいさんの後を継いで農家に。奥様の絵美さんは、3男1女の母。農作業のほか、お米アドバイザーや美容関連の資格を生かし、美と農を繋ぐプロジェクトを構想中です。

◆「福島の田んぼがずっと作り続けられるように」
今まで「福島県産」として置かれていたポジションが震災の影響でブランドイメージが悪くなくなってしまったので、業務用や中食用のお米にまわってしまってますね、震災直後から。今は少しずつもち返しているところですね、これからです。検査をずっとやり続けることが福島の安心につながるのかなと思ってまして、最近の調査だともう7割ぐらいの方が「もう気にしてない」という方が多いので、そろそろ今まで福島でくすぶってたものを爆発させる時期になっているのかなと思ってます。農業技術も農業の者つながりで向上していますし「東の食の会」といって福島県の農業者が集まってマーケティングやブランディングの勉強会をしたり、新しいものを作り出そうという動きが始まっていて、昨年は「cozy beauty(コージービューティー)」という麹ドリンクが出ていまして、新しい製品がどんどんこれから続いていくのではないかと思います。
(絵美)いろんな輪を広げて、私は福島も発信したいし自分たちのお米も発信したいですけど、最終的には福島というのがすごい良いイメージになって人がどんどん来て楽しい場を提供できるような福島になればいいと思っているので、それまで二人で頑張っていきたいと思っています。
(晃司)あとは会社にしたのが2年前なんですけど、会社にした理由も、農家も減少していくのでこれから誰も管理する人がいなくなってしまうような未来にはしたくなかったので、小さかった田んぼを大きくして会社にして、誰でも田んぼづくりに携わって仕事ができる環境づくりをしている最中なんです。自分が歳をとってからもこの土地が、福島市の田んぼがずっと作り続けられるような環境作りが1つの目標で。
福島市は蛇口をひねればモンドセレクションなんですよ、福島市の水は3年連続で受賞しているんですよ水道水が。そのくらい美味しい水なのでごはんも美味しくなるんだと思います。


カトウファームでは今、高齢でやめてしまう農家さんの田んぼを受託して面積を増やしていて、福島の田んぼを守り、次世代へ繋げることが目標だと話してくれました。


カトウファーム、加藤さんが作った「天のつぶ」はオンラインで購入可能です。卵かけごはん専用のお米も是非お試しください!

パーソナリティ 鈴村健一

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