2017年8月17日

8月17日 ワンダーファーム(2)

昨日に続き、福島県いわき市にあるトマトのテーマパーク「ワンダーファーム」についてお届けします。

いわき市四倉にある「ワンダーファーム」は、約5ヘクタールの広大な敷地にトマト栽培用の最先端のハウスや、ジュースなどを作る加工工場、そして収穫したての野菜が食べられるレストランにBBQ場、マルシェ、緑の芝生広場やドッグランなどが点在する、まさに “トマトのワンダーランド”です。生産だけでなく、加工や販売も手掛ける6次化を推し進めて震災後の風評被害に対峙してきた「ワンダーファーム」。代表の元木寛さんは、立ち上げに至るまでをこう振り返ります。

◆「地域のプラットホームになる」
その当時は観光客もだいぶいわき市では減ってました。その地域の農家も作ったものも売れないで廃棄してる状況が数年続いてましたので、このままでは福島の農業自体がだめになってしまうなと考えた時に、地域の中で一体となって、このレストランであれば色んな農家の食材も使えますし、直売もそうですし、加工場もそうなんですけど、いろんな農家の人がここで関わることができる地域の農業のプラットホームみたいな場所になるだろうと思ってこのワンダーファーム作ったんですよね。いま現在、200人ぐらいのいわき市内外の農家の人に作ったものを出荷してもらったり、レストランで食材として供給してもらったり、今やっとできるようになってきたところです。そこに至るまでひじょうに大変でしたね。この場所を確保するのに62人の農家の人全員が了解してもらえないとこの事業そのものができないという状況にあったんですよ。もともとここは作られていない耕作放棄された田んぼだったんです。なかにはやっぱり反対される方もいたりして、ただやっぱり代々続いてきた田んぼだからこのまま荒らすわけにもいかないし、子供達につないでいきたい、というところで皆さん納得して下さったんですね。いま同じ問題を抱えた農家の人たちが大勢全国から視察に来るんですよ。そういった方たちも自分たちの地域がどんどん過疎化して限界集落化して農業もできないで環境を維持できなくなってなくなっていく中で、どうしていこうかという中の参考の1つとしてうちを見に来るんですね。先にやってるものとしての責任もあるのでここは絶対失敗出来ないなというのがやっぱりありますね。(中には東北被災地の農家もいる?)もちろん。私自身トマト栽培農家ですので、震災後にうちのハウスの様なトマトハウスが津波跡地にいっぱいできたんですよ。でも皆さんやっぱりなかなか栽培が上手く出来なくて苦労してらっしゃるので私自身ですね、そこに行って栽培指導したり、廃棄するようなトマトをうちで加工品化してその農家さんの売上に貢献したり今やってますね力を入れて。


現在「ワンダーファーム」では、トマトづくりのほかにトマトジュースやトマトピューレなどの加工商品も手掛けています。

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ワンダーファームのイチオシの商品、完熟トマトをギュウウっと絞ったトマトジュース『ワンダーレッド』10本入りを、今日からの3日間、毎日1名様にプレゼントします!ご希望の方は、メッセージフォームから「ワンダーレッド希望」と書いて送ってください。放送を聴いての感想もお書き添えください。

『LOVE & HOPE』、明日も「ワンダーファーム」元木寛さんのお話し、お届けします。

ワンダーファーム、詳しくはコチラ

パーソナリティ 鈴村健一

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