2017年9月13日

9月13日 ファーマーズマーケット「FMふたばプロジェクト」2

今朝は昨日に続いて、福島県広野町でファーマーズマーケットを開いた高校生、佐藤勇樹くんのインタビューです。

今年避難指示が解除になったばかりの福島県富岡町出身の佐藤くん、東日本大震災が起きた時は小学校5年生でした。茨城県で家族と避難生活を送りながらも、“いつか故郷のために何かしたい”と考え、広野町のふたば未来学園高校に進学して寮生活を始めます。高校2年の時に参加した渡米プログラムでカリフォルニアのバークレーへ行き、そこで「ファーマーズマーケット」に出会って、これだ!と確信。打ち込んでいた野球部を辞めて、広野町の「野菜直売所」へ日参するようになります。同級生を巻き込んで最初3人で始まったプロジェクトですがそこからどういう経緯をたどったのでしょうか?

◆なかなか根付かなかったりとか枯れちゃったり
Facebookで団体のページを作って、畑は借りることができたんですけどそういう活動とかをどんどん上げていって、自分たちがちゃんとそういう存在してることをアピールしたりとか、ほかの人にどんどん伝えたりして、少しずつ知ってってもらったっていう感じです。いま23人くらいに増えました。今だいたい4から5アールくらいの畑で、バジルとトウモロコシとナスとトマトと枝豆の栽培をしています。農業科の生徒も何人かはいるんですけど、でもその子たちもそこまで幅広い野菜を育てていないので、けっこううまくいかなかったり、なかなか根付かなかったりとか枯れちゃったりとか、一応、8月19日に調節をしようとしたんですけど、さすがに知識ない時に調節は難しくて、けっこう野菜が採れたら開催ってのは楽なんですけど、この日までに収穫して販売っていうのはちょっと難しいなっていうのを感じて、苦労はけっこうありました。


思うようにたくさんの野菜を並べることは出来ませんでしたが、佐藤くんたちはクラウドファンディングなどを通じて運営資金を調達、地元の農家さんたちの応援も得て、8月19日に広野町で第一回目の「ファーマーズマーケット」を開きました。会場には、広野町やいわき市などの農業団体や社会福祉団体が出店、
新鮮な野菜や加工品を販売して、途中、雨まじりのお天気でしたがたくさんの買い物客でにぎわったんだそうです。

◆将来は双葉郡でやりたい
やっぱいちばん、自分の活動を話して、じっさいに畑に来てくれる人もいたり、作業を一緒にやってくださる方もいて、今の活動を始めてからほかの人と積極的にかかわるようになって、「頑張って」と言って頂いたり、あと直売所のおじいちゃんおばあちゃんとかは去年夏からもう一年間になるんですけど、もうずっと「孫だから」みたいな感じですごく優しく接してくださるので、自分もちょっと祖父母に離れてて会えないので、おじいちゃんおばあちゃんみたいな感じですごい楽しく交流とかが出来てます。いま大学進学を考えてて、大学でも地域に対して何か、今の自分が考え付いたのはファーマーズマーケットで、じゃあもっと深い知識を学んだあとに自分はどんなことをやりたいと思うのかとか、どういうことができるのかっていうのを学びながら、大学中とか大学卒業したあとに何を地域のために出来るかなっていうのを学んでいきたいと思ってます。(いつか富岡に帰りたい?)富岡戻りたいですね、大学終わったあとに、もう祖父母の家が無い、祖父母の家に住んでいたので、どうしようかなと思っているんですけど、富岡が無理だとしても双葉郡のどこかに住んで双葉郡全体でそういう何か活動とかをやっていけたらいいなって思ってます。そうですねけっこう思い出、、町に桜のトンネルがあってもう4月になるともう両サイドが桜でピンクで、地面も花びらでピンクになって、でその上を鼓笛パレードで歩くんですけどそれがまた楽しくてみんなでそういうのをやってっていうような、すごく些細なことが楽しかったです。


来年春には大学へ進学する佐藤くん。せっかく立ち上がったプロジェクトと、手をかけた畑がどうなるのか気になりますが、
明日の『LOVE & HOPE』では、その佐藤くんと生で電話を繋いでお話しを伺います。

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN