2017年10月23日

10月23日 南三陸町 日本料理店『志のや』1


今朝は、番組が何度も取材を重ねている宮城県南三陸町の日本料理店「志のや」さんの話題です。
「志のや」は震災の津波で全壊。店主の高橋修さんも津波にのまれ、九死に一生を得ました。翌年、仮設の「さんさん商店街」で営業を再開。「キラキラ丼」という季節の海鮮丼を目指して、多くの観光客が足を運ぶ姿を何度も目にしています。

そして今年3月。かさ上げした高台で本設の「さんさん商店街」がオープンしましたがそこに「志のや」さんの姿はありませんでした。震災前にあった場所で勝負することを決意。いよいよ今年7月、6年の歳月をかけて元あった場所で本設「志のや」をオープンさせました!

◆「地元のお客さんが戻ってきてくれたのが嬉しい」
(おめでとうございます!オープンはいつ?)7月28日にオープンしました。いっぱいのお客さんが来ていただいて、いらしたお客さんがみんな自分のことのように喜んでくれて「良かったな」と言われるのが自分もいろいろ迷ったけどやって良かったなという励みにもなります。あと何が嬉しかったって、地元のお客さんが個室が出来たので個室で今までなかなか話せなかったことも盛り上がる。お酒も進むし、リピーターとして家族や友達だったりで使ってもらって自分本来の店のイメージと同じようになったというのは嬉しいですね。
(以前お話し伺ったとき、キラキラ丼を食べに何度もリピーターの方がいらっしゃって、その方々は待ちに待ってたと思う。リピーターの方はもう足運ばれています?)びっくりするのは、そんなに近いかな?と思うくらい神奈川や千葉から日帰りで来ましたというお客さんがすごく多くて、、笑顔のお客さんは震災前だったり仮設店舗のお客さんが多くて、今回で3回目とか5回目だったり。ほんと頭下がりますよね。(それだけ、ここに来ないと味わえない味だし感じられない体験だし、そういうものを提供されている?)キラキラ丼もそうだけど、なぜここに住むのかというのは海からの産物だったりというものを自分たちが肌身離さずずっと持っているものだと思う。確かに今震災で街がぐちゃぐちゃになって建物がなくなったけど、舌だけは常に、この時期にこういうもの食って旨かったなというものを覚えている。それをせっかく自分たちがここに商売して残ると決めたわけだからそれを伝えて、「旨かったよ、また来るよ」と言いながら来ていただけるようなものを提供するのが自分たちの役割だと思っています。


立派な店内は木をふんだんに使った店内は落ち着いた雰囲気。団体客も入れる広さです。
じつは取材にいった日、「いくら丼」と「きのこ汁」を振舞ってくださいましたが、高橋さんのような出汁のきいた優しい味!旬のもにこだわったお料理を用意してくれますので、ぜひ「志のや」さんに足を運んでいただければと思います。

『季節料理 志のや』Facebook

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN