2012年7月10日

7月10日「笑顔の種をまく『スマイルシード』」

宮城県石巻市出身の黄本富士子さんが代表を務めるNPO法人「スマイルシード」。
被災地の子どもたちのための、自然学習などのワークショップや津波被害にあった地域を再生するための取り組みをしています。
その活動について、黄本さんに伺いました。

◆街づくりは森作り
 「笑顔の種をまこう」というキャッチコピーで、3万枚のはがきに季節の種を入れて、被災地に渡した。
 「街づくりは森作り」というイメージがある。子どもたち、住民と一緒に森作り、街づくりが出来たらと思っている。公園や街並みづくりをしたいと考えていたところ、奥松島 宮戸という素晴らしいところで活動開始。世界遺産にも申請された場所だが、津波で壊滅してしまった。これだけ素晴らしい環境なので立て直したいという依頼を受け、土入れ、草刈など80人体制で、重機も使い、塩害を回復させ、地元自生の木を植樹している。10年かけて街づくりをしていきたい。


奥松島は日本三景の一つ・松島の東、松島湾の入口に浮かぶ宮戸島、野蒜海岸一帯のこと。松島に劣らない絶景で知られています。
スマイルシードは、この奥松島の再生を目指し、植樹活動を始めています。

◆島の大切さ
 ボランティアも、こういう場所があったのかと言う。みんな女川、牡鹿、石巻に行ってしまう。宮戸、奥松島という場所を知らない。松島は助かったという印象を持っているが、奥松島はそうではない。報道されていないが、実は奥松島が被害を受けたから、松島は大丈夫だった。
 浜が全て壊滅してしまったのを目の当たりにしてショックを受けたし、住民の方々は家も失くし、塩釜や多賀城に転居せざるを得なくなってしまった。生きている間に何かできないか、ここが素晴らしい地域だったこと残していきたいと言う。住民の方は、震災・津波で、自分たちの島の大切さを再認識した。



次回の奥松島の植樹活動は7月15日(日)に行われます。
奥松島宮戸島に、100本のあじさいなどを植えるということです。
参加人数には定員がありますので、詳しくはスマイルシードのホームページでご確認ください。


【特定非営利活動法人 スマイルシード Official Website】

パーソナリティ 鈴村健一

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