2012年10月9日

10月9日「フタバから遠く離れて - 舩橋淳監督インタビュー(2)」

福島県双葉町は町全体が警戒区域に指定され、約7000人の町民全員が今も全国各地で避難生活を余儀なくされています。
中でも多くの町民が避難しているのが、埼玉県加須市の避難所。
ドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』の舩橋淳監督は、原発事故後9ヶ月に渡り、この避難所に足しげく通い、町民たちの生活の様子をフィルムに記録しました。

◆映画に映しだされる日常の風景
 観る人には、避難所で生活しているように感じてほしいと思った。
 避難所で起きて、ラジオ体操をして、弁当を食べて、そこら辺を散歩して、また弁当食べて、昼からやることないからぶらぶらして、テレビ見て、また夕飯の弁当を食べて、テレビ見て寝る。ずーっと繰り返している感覚を持って欲しいと思った。
 自分の家じゃなく、共同生活が続いていく。双葉の人たちは、自分が持っている土地や財産、家、車があるのに手が届かない感覚。
 日本の災害対策、避難や公害問題に対する国の施策は本当に卑怯で、ずっと先延ばしにして、向こうが余裕がない状態に持っていって、兵糧攻めにして、そうして最後に線を引く。これだったら賠償しますよと。物理的、心理的、金銭的に余裕が無くなると、何でもいいから頂戴、という状態になる。そこで手打ちになる。そういう風に持っていく。
 意図的で無くても、結果がそうであって、そうやって無視されていく時間そのものの重みを描くには、春も夏も秋も、そこで生活している感覚を観ている人が我が事として感じる感覚が大切なんじゃないかと思った。




明日も舩橋敦監督のインタビューをお届けします。


【ドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』 Official Website】



(c)2012 Documentary Japan, Big River Films

パーソナリティ 鈴村健一

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