2013年7月15日

7月15日 ビーチで津波を知らせる合図 「オレンジフラッグ」

<オレンジフラッグの一例>

今日は海の日。海のレジャーに出かけるひとも多いのではないでしょうか。でも、東日本大震災ではその海で、津波により多くの方が犠牲になりました。もし、あなたが海に入っているときに、地震がおこり、津波が発生したら?

そこで、東日本大震災をきっかけに、海と関わりの深いサーファーやライフセーバーの声から生まれたのが、オレンジ色の旗「オレンジフラッグ」です。サイレンや防災無線では伝えにくい「津波」の情報を、視覚的に伝える手段として、いま各ビーチで広がりを見せています。お話は、JPSA(日本プロサーフィン連盟)の理事長、牛越峰統さんです。

◆津波の危険を知らせる「オレンジフラッグ」
海に来ている方だとわかるが、風向きでサイレン等が聞こえないことがよくある。沖から吹いてくる風に岸から向けているコールがぶつかると、結構聞こえないというのがプロの試合などでもある。
震災後、防災無線やアナウンス、サイレンが聞こえないこともあるので、視覚的な合図としてオレンジフラッグを考えた。


牛越さんの体感としては、沖で泳いでいると、震度3くらいまでは、地震を体で感じることは難しいといいます。「津波警報、津波注意報がでたときに、危険を伝える手段を一つでも増やしたい。」そんな思いから生まれたのが、「オレンジフラッグ」です。フラッグのサイズや掲げ方は、ビーチにより異なります。大きな垂れ幕のところもあれば、大漁旗のように、人が振るものもあります。

◆海に入る前に「津波防災」の意識を
現在オレンジフラッグの導入は、神奈川県鎌倉市、静岡県御前崎市、そして千葉全域。千葉の夷隅市太東ビーチでも進んでいる。オレンジフラッグが津波注意報、津波警報の流れになっているので、ぜひその色を目安に、もしその現場に自分がいたら、フラッグがその場になくても、オレンジ色的なカラーがあれば、自分でまわすということも頭に入れておいてもらいたい。
全海岸にオレンジフラッグがあって、それを振る専門の方がいれば、対応的にはすごくいいが、やっぱり緊急時はオレンジフラッグがなかったらどうやって伝えるか。オレンジ色の光は電気の光をイメージしている。もしオレンジフラッグがなくても、車なりにライトがあったら、岸から海に入っている方に知らせると。もしくは笛、最悪は大きな声をだして、手のジェスチャーも交えて、「津波だから危険だから(海から)上がれよ」と伝える。
自然界の海で遊ぶわけだから、それなりの知識は知っててほしいなと思います。



日本プロサーフィン連盟

オレンジフラッグについて

パーソナリティ 鈴村健一

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