2013年10月23日

10月23日 東北サンさんプロジェクト 中西哲生・佐藤真海対談2

今朝も、サントリーと、東北の地元のメディアや企業が力を合わせて支援活動を繰り広げる『東北サンさんプロジェクト』のレポートです。

中西さんと、サントリー社員で気仙沼出身のパラリンピアン・佐藤真海選手がアンバサダーを務めるのが、東北サンさん・プロジェクトです。その一環として、石巻〜南三陸を自転車で走る『ツールド東北2013』などのイベントが行われます。ツールド東北には、中西さんと佐藤選手が参加することが先日発表されました。

今日も、これに関連して都内で行われた、お2人による対談の模様をお届けします。佐藤選手といえば、2020年のオリンピック開催地を決めるIOC総会の最終プレゼンテーションで、素晴らしいスピーチをされたのは記憶にあたらしいところ。先日の対談では、見事!東京オリンピックを勝ち取ったあのプレゼンについて、ご本人に伺うことが出来ました!


◆最終プレゼンテーションに込めた想い
中西:なんであそこまで冷静にやれたのかというのが。。。

佐藤:冷静に見えるかもしれませんけど。

中西:佐藤まみの入社2年目の頃を知っている身としては、あのプレゼンテーションの中で出てくる言葉は、自分が悲しみを強く持った部分が多かったと思うので、感情なしでは語れないと思うんですよ。

佐藤:そうなんですよね。

中西:自分で話していて涙が出てくるでしょ。

佐藤:普段は泣くことはないんですけど、短い4分〜3分30秒で伝えるという時に、その時のことを思い出さないといけないと思ったんですよね。1回その時の自分に返ろうと思ったんですよね。震災の話の時にも、下を見てはいけないんですけど、スクリーンに映っている気仙沼の映像が映って、その時は一番グッと来ましたね。その当時のことを思い出して。気仙沼が火事で覆われていた時の苦しい思いとか、色んな顔を思い出しましたね。

中西:練習するときは。

佐藤:練習するときは一度も泣かなかったです。淡々と、ここを強く、ここを弱く読むんだなくらいで、頭でしゃべっていたのが、最後の1日〜2日で心で思い出しながら話すことが出来て。やっぱり自分の2回の試練があったからこそ、スポーツの力を知ったということを伝えるためにというのは、プレゼンの先生が、「どういうことがあったのか、その時の気持を教えてくれ」と話をして、足を失った時の気持ちとか、震災で家族と連絡がとれなかった時の気持ちを話しながら思い出して言ったんですね。それはただ笑いながらだったんですが、プレゼンをするときには、その時の気持ちになりましたね。

中西:それと同時に、当時の気持ちに戻らなければいけないけど、最終的に一番大事なことは自分がスポーツの力によって、これだけ前に進むことができた。その伝えよう、伝わって欲しいというのが、言葉として魂が乗っかっていた。それは見ていて思いました。すごいと思った。

佐藤:これはやってきたことが一つ一つがつながってきていてって感じですね。新入社員で何もできない時期と、アスリートとしてスランプもありながらパラリンピックの舞台に立ったことも含めて、一つ一つが、得意じゃないけど人前で話すことを積み重ねてきたこととか。色んなことがあの場の4分間に凝縮してきて。自分でも知らない自分。テレビで観るのは恥ずかしいですね。凝視できないですね。なんで涙ぐんでるんだ、みたいな(笑)


明日も中西さん、佐藤真海選手の2人による対談の模様をお届けします。

≪東北サンさんプロジェクト≫

パーソナリティ 鈴村健一

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