40周年を前に語る「今とこれから」
ラストの今回は、音楽活動や私生活について。デビューから40周年を迎える岡村さんが大切にしていること、そしてこれからについてお話しいただきました。
◆ 喉と体のケアは「本番に向けて」
「ずぼらな性格」とご自身の性格を分析する岡村さん。コンサートが近づくと本番に向けて喉の吸入や加湿器の使用、飲み物・食べ物への注意など、徹底した体調管理を行っているそう。免疫を意識したケアを欠かさないようにしているんだとか。
◆ 引っ越しと「ゼロスタート」の想い
これまでに9回の引っ越し経験があるという岡村さん。デビュー直後は「作品の気が宿るような気がして」、新しい創作のためにゼロからスタートする気持ちで引っ越していたそうです。家族ができてからは引っ越しの回数も減りましたが、環境の変化は創作に刺激を与えてくれるため、時には必要だと感じているのだとか、
◆ 愛犬との別れと癒しの時間
岡村さんの人生に大きな影響を与えたというのが、愛犬の存在。ですが、最近、お別れを経験し、「言葉にできないほどのダメージだった」と静かに語ります。その存在は、「家族そのものでした」と振り返る岡村さん。現在は自然の中での散歩や温泉旅行など、心と体を癒す時間を大切にしているそうです。
◆ 「私はここにいる」という言葉の進化
最新曲『未来の扉』のサビに登場する「私はここにいる」という言葉は、過去のアルバム『リベルテ』にも登場したフレーズ。当時は「救いようのないほどの響き」を持っていた言葉を、今回は「未来へつながる明るい意味に浄化させたかった」と振り返ります。
◆ 曲作りのリアル:「できたて」が完成ではない
デビュー初期には「締切に追われて、朝4時に1曲、10時にもう1曲」というようなハードな制作を行っていたそうですが、「ライブを通じて曲は完成する」と考えている岡村さん。実際にライブを重ねてから歌い直した楽曲もあるそうで、音楽はその場で完成するものではなく、時間と共に育っていくものだと感じているのだとか。
◆ 40周年を超えて、さらにその先へ
「デビューから3年歌えたらいいなと思っていた」と語る岡村さん。40年という年月を経てなお音楽活動を続けていられることを「奇跡」と表現します。これからの10年については「元気に笑っていられたらいい」と語り、「コンサート会場でファンの皆さんと“今年もがんばって良かったね”と生存確認できたら嬉しいです」と、温かい気持ちで、未来を見据えています。
歌と共に育まれていくリスナーとの絆。これからもその気持ちは強くなっていきそうです。