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馬渕明子さん

【2016年6月ご出演】

独立行政法人国立美術館理事長・国立西洋美術館館長・美術史家。
1947年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
1972年東京大学教養学部フランス科卒業、
1978年同大学院人文科学研究科美術史博士課程満期退学。
この間にパリ第4大学に留学、
1978年東京大学文学部助手、1983年国立西洋美術館学芸課研究員、
1987年青山学院女子短期大学助教授、1993年日本女子大学人間社会学部助教授、
翌年同教授を経て、2013年より現職。
文化審議会委員、日本サッカー協会副会長。専門:西洋美術史。

馬渕明子さん

国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして3

2016/06/25
国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして3さん

6月最後の土曜日、もう間もなくで今年も下半期に入りますね。
今年は国立西洋美術館本館の世界遺産登録のニュースや、
東京都美術館で行われていた「生誕300年記念 若冲展」の人気など、
美術や美術館のニュースが注目を集めました。

今週も、その話題の一つ、国立西洋美術館・館長の馬渕明子さんをお迎えして
お送りしました。

国立西洋美術館は現在、ルコルビジュエ設計の本館が世界遺産に登録にされる見通しで
大きな注目を集めています。
前回の放送では、その魅力、さらには馬渕さんの美術との出会いについて伺いました。
今週は、馬渕さんの美術館でのお仕事についてうかがいました。

現在は館長を勤めていらっしゃいますが、それ以前にもこの国立西洋美術館に学芸員として
勤めていらした経歴があります。

その学芸員としての大事なお仕事が絵の資料調べなど、その作品のバックグラウンドや
歴史に光を当てる事。根気のいるお仕事ですが、作品の裏にある
隠されたヒストリーや資料に出会うと、新たな世界が広がりとってもやりがいを感じておられたそうです。

そして、2013年に女性研究者として初めての館長に就任。
館長として仕事の大変さとともに、数多くいる女性の学芸員の将来に役に立てる事ができればと、
思いもあたらに臨まれています。

馬渕さんが館長として大事にしていることは、偽物やキズモノを買わないようによく調べ、
絶えず新しい面白い作品を購入するようにしていること。
国立西洋美術館の常設展示は、新しいモノをいれ、充実するようにしているので
定期的に訪れてもとっても面白いそうです。
そのときどきで自分の気分にあった作品を探したり、同じ作品を見ても、自分の経験や
気持ちの持ち方でまた、違った感動を受け取れることもあります。
ただ、美術館訪問を1回だけのイベントで終わらせる事なく、美術との出会いを日常に取り入れる生活も
素敵です。国立西洋美術館は、馬渕館長のそんな思いが込められた「場所」です。

国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして2

2016/06/18
国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして2さん

今週も、国立西洋美術館・館長の馬渕明子さんをお迎えしてお送りししました。

馬渕明子さんは、1947年、神奈川県生まれ。東京大学教養学部フランス科卒業後、
パリでの留学経験を経られて、後に、国立西洋美術館学芸課・主任研究官を務められます。
そして大学で教鞭もとられ、館長に就任されたのが、2013年です。
美術を学んだ女性としては、国立西洋美術館でも初めての女性館長の誕生です。

そして、この国立西洋美術館、世界遺産登録の話題で今、大きな注目を集めています。
建物を設計したのは近代建築の三大巨匠と言われるルコルビュジェ。
彼は、スイス生まれ、フランスで活躍した建築家ですが、主に住宅を数多く手がけ、
美術館の設計は、世界でこの国立西洋美術館本館を入れても3つだけ。

国立西洋美術館では、「ルコルビュジェ探検マップ」を作り、ルコルビュジェならではの建物の見所について
詳しくは紹介しています。たとえばバルコニーや窓、ギャラリーの真ん中にある片方にしか手すりがない
細い階段など、14のチェックポイントです。そして、光に満ち溢れている素敵な空間。
是非、次回国立西洋美術を訪れた時には、ゆっくりとその世界を体験してみてくださいね。

さて、馬渕明子さんは、祖父のお兄様が日本の近代美術の画家で萬鉄五郎さん。
子供の頃から、身近なところに美術の存在がありましたが、
強く美術を意識したのは大学時代の留学で訪れたパリのオランジュリー美術館。
そこで観る人を包むようにあるモネの作品を見て衝撃受けられそうです。

実は、モネは日本の美術に非常に興味を持っていたとのこと。
パリのオランジュリー美術館のモネの部屋は、楕円形で観る人を日本の襖絵のように囲みこみ、
絵と正面だけ対峙するのではなく、空間として絵の世界を表現しています。
この作品に強い影響を受けて、馬渕さんは美術史の世界に足を踏み入れられたそうです。

さて、来週は馬渕さんに美術館の楽しみ方、絵画の中に秘められた秘密などを探る学芸員の
お仕事などについてうかがいます。是非、お聞き逃しなく!

国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして1

2016/06/11
国立西洋美術館館長 馬渕明子さんをお迎えして1さん

今週からは、国立西洋美術館・館長の馬渕明子さんをお迎えして
お送りしていきます。

近代建築の三大巨匠の一人、ルコルビュジェ設計のこの国立西洋美術館、本館が、
世界遺産登録される見通しという事で、大きなニュースになりました。

馬渕明子さんは、2013年に館長に就任されていますが、
以前にも学芸員としてこの国立西洋美術館でお仕事をされていて、
まさにこの建物を最もよく知る方のお一人です。

今朝は、その「世界遺産登録」のお話を中心に伺いました。

この国立西洋美術館は1959年に開館、57年の歴史を持っています。
当時のコレクションは、将来美術館を作るためにということで、
実業家でもある美術コレクター松方幸次郎氏が購入したものが中心でしたが、
その数は、2、3千点以上にも及んでいました。

そして、その貴重な美術品を展示するルコルビュジェ設計の本館、
世界遺産の登録では、2回落選していましたが、地元の協力、
運動もあり、今回待望の登録見通しとなりました。

実は、この本館は当時の姿とあまり変わっていないということで、
非常に貴重な建物。また、ル・コルビュジエは、本来住宅のプロフェッショナルで
手がけた美術館は世界にも3つしかありません。
これだけでも世界遺産にふさわしいものと言えます。

設計にあたり、ル・コルビュジエは一度だけ来日して、3人の日本人の弟子らと共に
設計しました。建物の特徴の一つが箱を柱で支えるピロティーの発想。
空気が吹き抜ける空間を多用し造られています。
実は、当初は屋上庭園も造られ、緑と花も植えられていましたが、
予算と人員不足で、結局は断念したそうです。

さて、現在国立西洋美術館では『日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展』が
行われています。期間は、6月12日日曜日まで。
今日と明日の2日間だけとなりましたが、ルコルビュジェ設計の
建物と一緒に、是非、体験してはいかがでしょう?
ルコルビュジェの世界を美術館という身近な場所で、素晴らしい美術品とともに
体験出来るのは嬉しいですよね!

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