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番組で「作品に登場する人物、誰が気になったか」という話になると、その理由まで小川さんとぴったり一致することがありますが、今回はまさにそれ。戦争中、日本新聞社の通訳として活躍したチャンに、二人とも心奪われてしまいました。日本人ジャーナリスト達と内容の濃い時間を過ごしているはずなのに、ずっと彼らによそよそしい態度をとり続けていたチャン。その理由はチャンが戦争に行かなければならなくなった時、はじめて明らかになります。なんとも切ないその理由に心打たれた私たち。35年前に終わっている戦争ではありますが、チャンの無事の帰還を願わずにはいられません。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2009年11月29日
オスカー・ワイルド
『幸福な王子』

2009年11月22日
三島由紀夫
『金閣寺』

2009年11月15日
宮本輝
『骸骨ビルの庭』

2009年11月08日
アポリネール詩集

アーカイブ
ラストダンスは私に/ダニエル・ダリュー
サイゴンのレストラン「ナポレオン」で、ウェイン大尉と主人公が食事をしているとき聞こえてくる曲。
このフランスの女優のバージョンもヒット曲、ベトナムの雰囲気がでています。
Can You See Me/ジミ・ヘンドリックス
60年代後半の若者たちが聞いていたロック、1967年のシングルヒット。
SEE、見ることについての考察が、この小説にくりかえし登場します。

Fire&Rain/ジェームス・テイラー
ベトナム戦争で疲れ傷ついた人々の心を癒したといわれるアルバム「Sweet Baby James」から(1970)。
♪I've seen fire and rain (炎をくぐりぬけ、雨にもうたれてきた)♪というサビのフレーズが「輝ける闇」の読後にうかびました。

 
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