『ピーターラビット』や『くまのプーさん』など、イギリス発の名作には動物が擬人化したものも多いですよね。この『わすれられないおくりもの』もまさにそれ。小川さんは「きっと人の生活のすぐ近くに、動物たちの暮らしがあるからでしょうね」とおっしゃっていました。さて、1ページ1ページに描かれた美しいイラストの中の動物たちは、ユーモラスかつ躍動感いっぱいで、一度見たら忘れられない深い印象を残します。私は特に、年老いたアナグマが夢の中で思いっきり走るシーンがお気に入り。“死”という暗くなりがちなテーマを前向きに捉えているこの絵本。その象徴ともいえる1ページではないでしょうか。
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